FM小田原

FM小田原について

FM小田原株式会社は、神奈川県小田原市とその周辺地域を対象としたコミュニティFM局です。「FMおだわら」の愛称で親しまれ、地域に根ざした情報発信を行っています。

概要

2007年に開局したFM小田原は、代表取締役社長である鈴木伸幸氏（元ミュージシャン、音楽プロデューサー）が運営しています。鈴木氏は、地元の柑橘農家を支援する農業生産法人、株式会社小田原柑橘倶楽部の代表も務め、地域活性化にも貢献しています。また、日本コミュニティ放送協会の代表理事としても活躍しています。

本社とスタジオは小田原市役所内にあり、開局当初の送信所も同庁舎にありました。放送局の呼出符号はJOZZ3BM-FM、呼出名称は「おだわらエフエム」、周波数は78.7MHzでした。当初の空中線電力は10Wで、放送エリアは小田原市の一部に限られていました。その後、2010年に空中線電力を20Wに増力、2019年には送信所を小田原市曽我谷津に移転し、周波数を87.9MHzに変更しました。これにより、放送エリアは拡大し、現在はJ:COM 西湘での再送信や、JCBAインターネットサイマルラジオによるインターネット配信も行っています。

放送エリアは、小田原市、南足柄市、箱根町、開成町、大井町、松田町、二宮町の一部をカバーし、約30万人の人口と約8万世帯が視聴可能とされています。小田原市と南足柄市とは、災害時の緊急放送に関する協定を締結しており、地域防災にも貢献しています。

FM小田原の特徴として、音楽番組は深夜から早朝の時間帯に限られ、ローカルミュージシャンなどによる30分から60分の情報番組を多く編成している点が挙げられます。また、2022年10月までは、ほぼ全ての番組が自主制作で、ミュージックバードを通じて全国のコミュニティFM局に配信されるのは、『RADIO BOHEMIA』と『渡辺俊美のINTER PLAY』のみでした。

沿革

2006年10月30日：FM小田原株式会社設立。
2006年12月18日：小田原市と災害時緊急放送に関する協定を締結。
2007年1月15日：放送局の予備免許取得。
2007年3月20日：放送局の免許取得。
2007年3月25日：開局、本放送開始。
2008年7月15日：SimulRadioによるインターネット配信開始。
2009年1月8日：FM横浜および県内9コミュニティFM局と「神奈川FMネットワーク」を設立。
2010年2月15日：空中線電力を20Wに増力、アンテナ方向を変更し、小田原市北部での受信状況が改善。
2017年3月1日：インターネット配信をJCBAインターネットサイマルラジオに変更。
2019年3月1日：送信所を市内曽我谷津に移転、周波数を87.9MHzに変更。放送エリアが拡大。

主な番組

FM小田原では、地域密着型のバラエティ豊かな番組が放送されています。

地元ミュージシャンによる音楽番組：地域で活躍するミュージシャンにスポットを当てた番組を多数放送。
情報番組：地域のイベントや文化、生活情報などを発信。
防災番組：災害時における緊急情報を迅速に提供。

詳細なタイムテーブルは、FM小田原の公式サイトで確認できます（2024年10月現在）。

関連情報

小田原市役所：FM小田原の本社・スタジオがある。
FMおだわら 公式サイト：FMおだわら
[JCBAインターネットサイマルラジオ]]：[JCBAインターネットサイマルラジオ
[Facebook]]：[FMおだわら 87.9MHz
X（旧Twitter）：@fmodawara

FM小田原は、地域の情報発信拠点として、また災害時のライフラインとして、重要な役割を果たしています。

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