HTc Z

HTC Z（えいちてぃしー ずぃー）

HTC Zは、台湾のHTC Corporationによって開発され、NTTドコモから2006年7月に発売された第三世代携帯電話（FOMA）端末です。この端末は、M1000の後継機種として位置づけられ、ビジネスユーザーを中心に注目を集めました。

概要

HTC Zは、OSにWindows Mobile 5.0 software for Pocket PC Phone Editionを採用したスマートフォンです。タッチパネル液晶とスライド式のQWERTYキーボードを搭載しており、操作性と入力性を両立させています。iモードには対応していませんが、パソコン向けのウェブサイト閲覧やPOP3メールの利用など、インターネットサービスを幅広く利用できる点が特徴です。

通信機能

データ通信は、W-CDMA、GPRS、無線LANに対応しています。また、Exchange Server 2003のDirect Push機能により、リアルタイムでのメールやスケジュール同期が可能です。NTTドコモのmopera Uメールはプッシュ型で受信できます。国際ローミング（WORLD WING）にも対応しており、海外でもW-CDMAおよびGSM GPRSネットワークを利用できます。さらに、USBケーブルを通じてPCとの同期や、IPSecなどのVPN接続もサポートされています。

販売について

当初は法人向けのみに販売されていましたが、後にWeb限定で個人向けにも販売が開始されました。spモードには非対応となっています。

搭載ソフトウェア

HTC Zには、ビジネスシーンで役立つ以下のソフトウェアが搭載されています。

Pocket Outlook: メール、カレンダー、連絡先などの管理
Pocket Word: テキスト文書作成
Pocket Excel: 表計算
Pocket PowerPoint: プレゼンテーションファイルの閲覧
ブラウザ: ウェブサイト閲覧
ゲーム: 娯楽機能

歴史

2006年7月12日: 開発発表
2007年7月31日: 販売開始

関連製品

mopera U Push メール: NTTドコモのプッシュ型メールサービス
HT1100: HTC製の別のスマートフォンモデル
F1100: 富士通製のスマートフォンモデル
HT-01A, HT-02A, HT-03A: ドコモ向けのHTC製スマートフォンシリーズ
BlackBerry: 他社のスマートフォンブランド
スマートフォン: 多機能携帯端末のカテゴリー

外部リンク

HTC 日本
NTTドコモビジネスオンライン

もう一度検索