HT1100

FOMA HT1100は、NTTドコモが提供するFOMAサービスに対応した、HTC製のスマートフォンです。この端末は、モトローラ製のM1000の後継機種として位置づけられ、F1100と同様に個人での購入が可能なPocket PCとして展開されました。国際ローミングやBluetoothに対応する一方、無線LANと赤外線通信には非対応です。

高速通信とマルチメディア機能

FOMAハイスピードに対応したことで、ウェブブラウジングが格段に快適になりました。音楽再生機能も強化されており、Windows Media Audio形式のファイル再生に加え、MP3やAAC形式にも対応。バックグラウンド再生も可能で、連続再生時間は約8時間となっています。デジタル著作権管理（DRM）にも対応していますが、Napsterなどの有料音楽配信サービスは利用できません。

セキュリティと操作性

セキュリティ面では、「遠隔ダイヤルロック」やウイルス対策機能「セキュリティスキャン」を搭載しており、安心して利用できます。操作面では、2.6インチのQVGAディスプレイに、スライド式のテンキーとタッチパネルを採用。独自の「TouchFLO」インターフェースにより、指で3Dキューブ状のメニューを回転させる直感的な操作が可能です。また、タッチペンによる操作もサポートしています。

カメラと外部メモリ

メインカメラには約200万画素のCMOSセンサーとオートフォーカス機能を搭載。サブカメラは約10万画素のCMOSセンサーを搭載し、テレビ電話にも対応しています。外部メモリは、NTTドコモが公式に2GBまでのmicroSDと4GBまでのmicroSDHCをサポート。それ以上の容量のmicroSDは自己責任での利用となります。

ビジネス機能とメール

M1000やF1100と同様に、Microsoft Office（Excel、Word、PowerPoint）やPDFファイルの閲覧、編集が可能です。通信面では、iモードには対応していませんが、Biz・ホーダイを利用することで定額通信が可能です。メール機能は、iモードメールは利用できませんが、プロバイダメールに対応しており、moperaU、mopera、Yahoo!メールなどを利用して送受信ができます。複数のメールアカウントを設定できるため、ビジネスとプライベートで使い分けることが可能です。また、mopera Uメールを利用すれば、プッシュ型電子メールも利用できます。さらに、2009年4月1日からは、iモード.netモバイルモードによりiモードメールの送受信も可能になりました。

開発と発売

FOMA HT1100は、2007年8月30日にF1100とともに開発が発表され、2008年1月には技術基準適合認定と工事設計認証を取得。2008年6月12日に発売が開始されました。

関連情報

関連製品として、mopera U Push メール、F1100、M1000、hTc Z、HT-01A、HT-02A、BlackBerryなどがあります。また、スマートフォンというカテゴリーやiモード.netモバイルモードも関連情報として挙げられます。

外部リンク

詳細な情報やサポートについては、NTTドコモの公式サイトで提供されています。

HT1100サポート情報 NTTドコモ

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