M1000

FOMA M1000：ドコモ初のスマートフォンの詳細



FOMA M1000は、モトローラが開発し、NTTドコモから発売された第三世代携帯電話（FOMA）端末です。海外向け端末A1000をベースに共同開発され、GSM/GPRS、無線LAN（Wi-Fi）、Bluetooth、フルブラウザ（Opera 7.5）などの機能を搭載し、国際ローミング（WORLD WING）にも対応していました。ドコモでは初のスマートフォンと位置付けられ、PDAタイプの端末として、SH2101Vに続くモデルとして登場しました。

特徴



  • - デザインと操作性：
- 2.9インチのタッチスクリーンを搭載し、当時としてはFOMA最大級の画面サイズでした。
- 操作は主にタッチペン（スタイラスペン）で行い、ダイヤルボタンの代わりに画面上のソフトテンキーを使用します。
- 文字入力はソフトテンキー、ソフトキーボード、手書き入力に対応しています。

  • - OSとアプリ：
- Symbian OSを採用していますが、ドコモ端末としては唯一UIQインタフェースを採用しています。
- ネイティブアプリケーションを自由にインストールでき、ドコモの公式サイトでは開発ツールも配布されていました。
- iアプリは利用できません。

  • - カメラ：
- メインカメラは約131万画素のCMOSセンサー、サブカメラは約31万画素のCMOSセンサーを搭載しています。

  • - 外部メモリ：
- 当初はTransFlashに対応していましたが、後にmicroSDカード（16MB～256MB）にも対応しました。
- それ以上の容量に関しては自己責任となりますが、一部メーカーでは1GBでも動作可能でした。

  • - オフィスファイル閲覧：
- Microsoft Office（Excel、Word、PowerPoint）やPDF形式のファイルを閲覧できます。
- ピクセル・テクノロジーズが開発したPicsel Browserによってこれらの機能が実現しています。

  • - 定額通信：
- Biz・ホーダイ及びBiz・ホーダイ ダブルを利用することで、定額通信が可能でした。
- Biz・ホーダイはhTc Zが登場するまで唯一の対応端末でしたが、iモードには非対応でした。

  • - メール機能：
- iモードメールは利用できませんが、プロバイダメール、Yahoo!メール、GmailなどのWebメールを利用できました。
- 複数のメールアカウントを登録でき、mopera Uメールではプッシュ型電子メールも利用可能です。

  • - ハードウェア：
- CPUにはテキサス・インスツルメンツのOMAP1510を採用し、メインメモリとフラッシュROMは32MB、ユーザーメモリは24MBでした。

A1000との比較



A1000と比較すると、以下のような点が変更されています。

  • - 無線LANへの対応
  • - GPSの非対応
  • - FOMA端子への対応
  • - イヤホン端子の形状変更
  • - 通話ボタンなどの形状変更
  • - メニューの日本語化

ソフトウェア



NTTドコモ公認サイトでは、リバーシ、麻雀などのゲームや、遠隔ロック、データバックアップなどの実用ソフトが提供されていました。これらのソフトは2008年10月30日に提供終了となりました。A1000や、同様のUIQを採用するソニー・エリクソンP800などのソフトも利用可能でしたが、利用は自己責任でした。

アクセサリー



純正アクセサリーとして、BluetoothヘッドセットとそのACアダプターがドコモから発売されています。また、リュードからは日本語キーボードRBK-1000BTが発売されており、Bluetooth接続と松茸という日本語入力ソフトが付属していました。

キャンペーン



2006年4月からドコモプレミアクラブ会員向けにポイント交換で提供されるキャンペーンが実施され、2007年6月までに計3回行われました。在庫が不足し、予定より早く終了した回もありました。

PINK M1000（シャラポワモデル）



マリア・シャラポワのジャパンツアーに合わせて、ピンク色のM1000が特別に製作され、オークションで90万2000円で落札されました。その後、雑誌『DIME』の企画でも2台目が製作されました。

歴史




更新



本体の不具合修正や、ウイルス対策パターンファイルの更新が行われていました。

関連書籍



M1000の活用方法を解説した書籍も多数発売されました。

関連項目





外部リンク



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