IS11S

Xperia acro IS11Sについて

Xperia acro IS11S（エクスペリア アクロ IS11S）は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが日本市場向けに開発したスマートフォンで、主にKDDIと沖縄セルラーのauブランドで提供されています。型番はSOI11で、同モデルのドコモ版はSO-02Cです。

概要

このデバイスは、ISシリーズの一環として設計されたストレートタイプのスマートフォンであり、Android OSを搭載しています。加えて、赤外線通信、ワンセグ、おサイフケータイなどの機能が利用可能です。IS11Sは、国内においてCDMA2000 1xMC/CDMA2000 1xEV-DO MC-Rev.Aに対応した最初のスマートフォンとなります。

IS11SとSO-02Cの主な違いは通信方式およびキャリアサービスであり、それ以外の機能はほぼ共通していると言えます。ただし、発売当初はEZwebのメールサービスが利用できず、2011年9月20日に「KDDI Eメール」として提供が開始されました。{

この「KDDI Eメール」は、HTC EVO WiMAX ISW11HTのように、無線LANを通じても利用できるため、従来の3Gデータ通信に比べてより柔軟な使い方が可能です。さらに、レベル2 SIMロックが適用されていないため、他のau ICカードを使用することができます。これは、スマートフォン利用者にとって利便性が高いポイントです。

特徴

Xperia acro IS11Sは、auブランドで初めてGSMクワッドバンドに対応した機種ですが、GSMエリアでのデータ通信はGPRSに非対応です。海外でのデータ通信はCDMAエリアか無線LANを利用する必要があります。このため、GSMエリアでのメール送受信やCメールは利用できません。

本端末は、電池パックやACアダプタに関しても、ドコモモデルSO-02Cと共通の設計がなされており、ただしドコモ製品を使用した場合は補償対象外となります。また、Xperiaとしてはこのモデルでのみ「au by KDDI」ロゴが刻印されています。

ウォーキングシューズや他のアプリケーションの観点からも、IS11Sは非常に充実した性能を発揮しています。最大のメモリ量の制約から、auからAndroid 4.0へのアップデートは行われていませんが、他の地域版のROMを使用することでアップデートすることが可能です。ブートローダーをアンロックすれば、Android 4.4へのアップデートも行えますが、その場合は保証の対象外となります。

歴史

このデバイスは2011年5月17日に発表され、同年6月24日に全国で発売開始されました。その後、2012年にはKDDIが提供する新しいフィーチャーフォンのUI風の「かんたんメニュー」に対応しました。また、2012年7月22日に音声・データ通信サービスが停波され、以降は新しい周波数帯域での提供となりました。2022年3月31日にはauの3Gサービスが終了し、Wi-Fi通信以外では利用できなくなりました。

プリインストールアプリと機能

本機には多くのプリインストールアプリが含まれており、POBox Touch、Timescape、TrackID、Skype、jibeなどが利用できるほか、PC向けWebブラウザも標準装備されています。ただし、携帯向けサイト（EZWeb）へのアクセスは制限されています。また、マイクロHDMI端子を利用すれば本体のミラーリング出力が可能で、720pの動画撮影ができるカメラも装備しています。

全体として、Xperia acro IS11Sは多機能で信頼性の高いスマートフォンであり、その魅力は多くのユーザーに評価されています。

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