IS12M

MOTOROLA RAZR IS12Mの概要

MOTOROLA RAZR IS12M（モトローラ レーザー アイエスいちにエム）は、モトローラ・モビリティによって開発されたストレート型スマートフォンです。本機は、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話のISシリーズの一項目として位置付けられており、CDMA 1X WIN通信に対応しています。モデル番号はMOI12（エムオーアイ いちに）、製造型番はXT909です。

MOTOROLA RAZR IS12Mは、au向けモトローラブランド端末としては2台目のスマートフォンです。この端末は、米国の携帯電話事業者であるベライゾン・ワイヤレス向けに投入されたDROID RAZRを基にしており、LTE通信モジュールを排除するなど、日本特有の仕様変更が施されています。特に、ディスプレイ部分にはGorilla Glassを採用しており、高い耐久性を持つのが特徴です。また、背面には防弾チョッキにも使われるKEVLARファイバーが使用されており、強度が強化されています。

本端末は、micro au ICカードに対応しており、2012年夏モデル以降のauスマートフォンと同様に、従来のau ICカードをこの端末で直接使用することはできません。ただし、市販のアダプターを使うことで従来のau ICカードとの組み合わせも可能です。

MOTOROLA RAZR IS12Mは、ISW11Mに引き続きWebtop（ウェブトップ）に対応しており、専用のクレードル（HDステーション）を使用することで、HDMI接続を介して大画面のディスプレイに接続できます。さらに、USBポートを利用してキーボードやマウス、USBメモリに接続し、大画面でMozilla Firefoxなどを利用可能です。このWebtop機能はUbuntu（Linux）をベースとしており、AndroidとWebtopの両方が同時に起動することができます。

バッテリーとアップデート

本機には1780mAhのバッテリーが搭載されており、ユーザーによる電池交換はできません。また、出荷時にはAndroid 2.3.6がプリインストールされていますが、2012年7月11日からAndroid 4.0へのアップデートが開始されました。このアップデートにより、複数の新機能が追加され、サポートされているアプリも拡充されました。

Android 4.0への主な変更点

• - ロック解除画面のデザイン変更
• - フォルダ作成機能の簡略化
• - データ使用状況メニューの追加
• - 顔認証機能（フェイスアンロック）の実装
• - Eメールアプリの背景設定機能の追加
• - 国際SMSの対応
• - 安心セキュリティパックの追加

2012年8月6日には、プリセットされている「LISMO Player」がバージョンアップされましたが、この際も事前にAndroid 4.0.4へのバージョンアップが必要です。

歴史

このモデルは、2012年1月16日にKDDIとモトローラ・モビリティから公式発表され、2012年3月1日に全国発売されました。Android 4.0へのメジャーバージョンアップが開始されたのは2012年7月11日で、これに伴いau絵文字が新しいものにアップデートされました。

仕様と機能

MOTOROLA RAZR IS12Mは、SkypeやKDDI Eメール、MOTOBLURなどのアプリがプリインストールされており、ユーザーにとって便利な機能が充実しています。この端末は、PC向けWebブラウザを備え、携帯向けサイト（EZWeb）の閲覧は不可ですが、様々なオンラインサービスを利用することが可能です。

モトローラ・モビリティが提供するこのスマートフォンは、機能性とデザインの両方において高い評価を得ています。今後も通信技術の進化に伴い、さらなるアプリケーションやサービスのアップデートが期待されます。

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