ISW11M

MOTOROLA PHOTON ISW11M

MOTOROLA PHOTON ISW11M（もとろーら　ふぉとん あいえす だぶりゅ いちいち えむ）は、モトローラ・モビリティが開発した、auブランドのスマートフォンです。この端末はCDMA 1X WINに対応しており、ストレート型のデザインが特徴です。

概要

このスマートフォンは、製造型番MOI11であり、米国の携帯電話事業者スプリント・ネクステル向けに市場投入されたMotorola Photon 4G(MB855)を基にしています。細部の仕様は異なるものの、基本的な機能は類似しており、au向けのモトローラ製スマートフォンとしては初めてのモデルです。また、モトローラの携帯電話が日本に再登場するのは、IDO・DDIセルラーグループ時代のC100M以来、実に11年ぶりのことです。

この端末は、HTC EVO WiMAX ISW11HTやHTC EVO 3D ISW12HTなどの既存のau向けスマートフォンとは異なり、au ICカードに対応していません。そのため、この機種に機種変更する場合は、auショップでの手続きが必要となります。他のauスマートフォンからのICカードの差し替えも不可能なため、独自の手続きが求められます。SIMスロットが搭載されていますが、SIMロック解除が必要であり、解除後でもau ICカードは利用できません。

特徴

この機種は、Webtop（ウェブトップ）機能にも対応しており、専用のHDステーションを使用することで外部ディスプレイにHDMIで接続したり、USBポートを利用してキーボードやマウス、USBメモリを接続することができます。最大720pのディスプレイ出力が可能で、Mozilla Firefoxなどのブラウザを大画面で利用できる点も魅力的です。WebtopはUbuntu（Linux）をベースにしており、オープンソースとしても公開されています。アンドロイドとWebtopの両方のOSが同時に起動し、1つのディスプレイ上に表示される機能も特徴的です。このように、1GBのDRAMを利用して2つのOSが並行して動作します。

また、2011年12月28日より開始されたモバイルWiMAXによる64QAM対応により、上り最大15.4Mbpsの通信速度を実現しています。ただし、デュアルコアCPU（Tegra(R) 2）の関係により、Android 4.0へのアップデートは期待されるも未実施となりました。これは、米国モトローラ社が自社の製品に対してOSのアップデートを行わないという方針を採ったためで、日本向けの本機種もその対象となりました。

歴史

この端末の歴史は、2011年9月26日にKDDIとモトローラ・モビリティから公式発表されたことから始まります。同年10月7日に全国で一斉発売され、その後も複数回にわたってソフトウェアのアップデートが行われました。2011年12月14日には、LISMO Portへの対応やカムコーダの1080p対応、WiMAX接続時の安定性向上などが含まれるアップデートが配信されました。

その後、2012年に入ると、Cメール機能の追加や法人向けセキュリティ機能への対応を含むソフトウェアの更新が行われ、製品の機能性が向上しました。

プリインストールアプリ

本機種には、au oneやSkype、GREEマーケット、KDDI Eメールなどのアプリがプリインストールされています。また、PC向けWebブラウザが標準装備されているため、携帯向けサイトの閲覧には制限があります。ウイルスバスターモバイル for auのみが、安心セキュリティパックに対応しています。

まとめ

MOTOROLA PHOTON ISW11Mは、先進的な技術を搭載したスマートフォンであり、その独自の機能や使いやすさにより、多くのユーザーに支持されています。特にWebtop機能や高い通信速度は、ライフスタイルに革新をもたらすことでしょう。

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