JUST MY FRIEND

米米CLUBの21枚目のシングルとして1995年5月21日に発売された「JUST MY FRIEND」は、バンドにとって大きな転換期にリリースされた楽曲です。このシングルは、前作「ワンダブルSUNでぃ」を最後に脱退したジョプリン得能（得能律郎）とRYO-J（坂口良治）へのメッセージソングとして制作されました。メンバーを一新しての新体制での第一弾シングルとなり、新たなスタートを切る米米CLUBの決意が込められています。

「JUST MY FRIEND」は、フジテレビ系列の番組「なるほど!ザ・ワールド」のテーマ曲として、1995年4月から1996年3月まで使用されました。この楽曲は、同年のアルバム『SORRY MUSIC ENTERTAINMENT』には収録されず、翌年発売のアルバム『H2O』に収録された点が特徴的です。

カップリング曲として収録されている「まだ わからない」は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を受けて、メンバーが哀悼の念を込めて制作した楽曲です。この曲は、米米CLUB解散後、石井竜也のソロ活動においても、神戸での公演で特別に演奏されるなど、特別な意味を持つ楽曲としてファンに愛されています。表題曲と同様に『H2O』に収録されています。

「JUST MY FRIEND」は、米米CLUBにとって、平成になってから発売されたシングルとして初めてオリコンチャートのトップ10から外れるという結果になりました。しかし、この楽曲は、同年末のテレビ朝日系列「ミュージックステーションスーパーライブ」でのパフォーマンスで、大きな話題を呼びました。演奏中に石井竜也が「止めよう止めよう!こんな曲やったって売れねぇんだもん」と叫んで演奏を中断し、「露骨にルンバ」を演奏してステージを降りるという、衝撃的なパフォーマンスを行ったのです。このパフォーマンスは、同年のクリスマスに開催されたファンクラブ限定イベントで、同年の紅白歌合戦で披露するメドレーと共に「公開リハーサル」と称してファンに先行公開されていたものでした。

また、2003年にTBSテレビで放送された上戸彩主演のドラマ『ひと夏のパパへ』の最終話では、柳沢慎吾率いるショーパブ「まねき猫」のダンサーが「JUST MY FRIEND」を使用してパフォーマンスを披露しました。

JASRACのデータベースによると、このシングルから出版権利者が変更になっています。前作までの「ワンダブルSUNでぃ」までの出版権利者であった「カフーツ（in cahoots）」の表記が消え、本作からはソニー・ミュージックアーティスツが出版権利者となりました。ただし、例外として、「ア・ブラ・カダ・ブラ」はフジパシフィックミュージック（「JUST MY FRIEND」では共同表記）、「手紙」は石井竜也の個人事務所「WELLSTONE VOICE」、「すべてはホントでウソかもね」は日音と共同表記、「I・CAN・BE」「Special Love」と再結成後の「つ・よ・が・り」は日音、再結成時シングル「君を離さない」は日本テレビ音楽、「つ・よ・が・り」「どんまい」（「WELLSTONE VOICE」と小学館ミュージック&デジタル エンタテイメントの共同表記）を除き、ソニー・ミュージックパブリッシングが出版権利者として表記されています。

収録曲は以下の通りです。

1. JUST MY FRIEND
2. まだ わからない

これらの楽曲は、以下のアルバムに収録されています。

H2O (#1,2)
HARVEST SINGLES 1992-1997 (#1)

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