K9795/9796次列車

K9795/9796次列車の概要

K9795/9796次列車は新疆ウイグル自治区のウルムチとカザフスタン最大の都市アルマトイを結ぶ優等列車です。この列車は中国鉄路総公司ウルムチ鉄路局とカザフスタン鉄道が共同で運行しており、カザフスタンの列車にはジベックジョリ（シルクロード）号の愛称が付けられています。1992年6月23日に初めて運行を開始し、運行距離は1,359kmです。途中停車駅として、クイトゥン駅、阿拉山口駅、ドストゥク駅、ベスコリ駅、アクトガイ駅があります。

運行スケジュール

この列車は毎週土曜日にウルムチ南駅を出発し、月曜日の早朝にアルマトイ2駅に到着します。同じ日の夜には、ウルムチ行きのK9796次列車がアルマトイ2駅を発車し、水曜日にはウルムチ南駅に帰ってきます。その間、カザフスタン側の運行はアルマトイ鉄道管理局の乗務員により行われ、ロシア式の客車が使用されます。

歴史的背景

K9795/9796次列車が誕生するまでには、長い歴史があります。1954年に中国とソ連は鉄道網の建設について合意し、1958年には北疆線の工事が始まりました。1961年には中ソ対立の影響で工事が中断されましたが、1980年代後半に両国の関係が改善され、1985年にウルムチ～阿拉山口間の建設が再開されました。1992年には、正式に国際旅客列車としての運行が始まることとなります。

列車の編成

K9795/9796次列車の牽引機関車は、ウルムチ鉄路局に所属する東風4D型ディーゼル機関車が用いられます。旅客用の客車は、中国側が青島四方機車車輛製の18系客車を使用しており、7両の硬臥車や荷物車が含まれています。一方、カザフスタン側ではドイツ製のロシア式客車が使用され、8両の寝台車が編成されています。

出入国手続きは阿拉山口駅で行われ、中国側の審査と荷物検査が同時に行われます。カザフスタン側でも、マラシェンコ駅での出入国手続きが実施されます。なお、両国の鉄道の軌間が異なるため、ドストゥク駅では客車の台車を交換する必要があります。この際、乗客は駅内で待機が可能で、食事や両替サービスも利用できます。

現在の運行状況と今後の見通し

2011年12月には新線が開通し、いずれはK9795/9796次列車の経路が変更される予定です。これにより、運行距離が大幅に短縮される可能性があり、よりスムーズな旅行を提供できるようになるでしょう。現在のところ、旧ルートでの運行が継続されていますが、運行体系の見直しは今後の重要な課題です。

このように、K9795/9796次列車は地域の重要な輸送手段であり、歴史的にも多くの変遷を経てきました。今後も両国間の交流を促進する重要な役割を果たすと期待されます。

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