KEIRINグランプリ2011

KEIRINグランプリ2011 レース詳細

2011年12月30日、平塚競輪場を舞台に、KEIRINグランプリ2011が開催されました。このレースは、その年の競輪界を代表する選手たちが集結し、優勝賞金1億円をかけて激戦を繰り広げる、競輪ファンにとって特別な一戦です。

出場選手

出場選手は、同年12月4日の競輪祭決勝戦終了後に決定しました。選出基準は、その年の獲得賞金ランキングに基づきます。出場選手の車番は、予備抽選でくじ引き順を決め、12月20日に開催された共同記者会見で公開抽選により決定されました。この年のグランプリには、深谷知広、浅井康太、長塚智広、成田和也の4選手が初出場を果たしました。補欠選手には、海老根恵太が選ばれています。

レース展開

レースは残り1周で一本棒の隊列で進行しました。最終2センター付近で、浅井康太が深谷知広との間合いを外して一気に番手捲りを仕掛けました。後方から佐藤友和が捲りを試みるも、これは不発に終わります。武田豊樹の仕掛けに長塚智広は乗らず、内側へ。山口幸二がこれを受け止めた直後、長塚が浅井の後輪に接触して落車。この落車に巻き込まれる形で、村上義弘も落車してしまいます。直線では、浅井の後ろにつけていた山口が抜け出し、13年ぶり2度目のグランプリ優勝を飾りました。この優勝で、山口は43歳という史上最年長記録を更新しました。写真判定の結果、最終3コーナーから捲り追い込みで外を伸びた武田が2着、浅井は僅差で3着となりました。

レース結果




レースを彩るエピソード

このグランプリでは、レース以外にも様々な出来事がありました。

アクシデント: 当初、グランプリ当日に国家独唱を行う予定だった歌手の西城秀樹が急病で入院したため、一時イベント中止が決定しましたが、急遽Every Little Thingの持田香織が代役を務めることになりました。
システムトラブル: 前日のヤンググランプリ開催中、車券システムに障害が発生し、発売や払い戻しが一時停止するトラブルが発生しました。これにより、レースの発走時刻が大幅に遅れる事態となりました。
観客の乱入: レース後、村上がゴールに向かう途中に、観客の少年2人がコースに乱入し、物議を醸しました。この件で、武田が主催者に激怒し、表彰式を一時拒否するという一幕もありました。後に、武田は自身のブログでこの件について謝罪しています。
表彰式後の事故: 表彰式後、女性カメラマンが場内を回るカートにひかれ、大腿骨骨折などの大けがを負う事故も発生しました。

メディア情報

地上波では、日本テレビ系列で「ブラマヨ自転車部」が中継を担当しました。また、tvkではCS放送の同時ネットも行われました。

売上

KEIRINグランプリ単独の売上は、51億4546万4300円（本場14億7023万7100円、場外36億7522万7200円）でした。シリーズ全体の目標額は128億円でしたが、3日間の売上は118億1937万9800円となりました。

総括

KEIRINグランプリ2011は、レース展開だけでなく、様々なアクシデントや出来事が重なり、記憶に残る大会となりました。43歳での史上最年長優勝という記録、数々のドラマが生まれたこのレースは、競輪史に深く刻まれることでしょう。

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