M2501 HIGH-SPEED

FOMA M2501 HIGH-SPEEDは、モトローラによって開発され、NTTドコモから発売された、HSDPA（High-Speed Downlink Packet Access）に対応したPCカード型のFOMAデータ端末です。この端末は、ドコモが提供する高速データ通信サービス「FOMAハイスピード」に対応した最初の端末の一つとして、同時に発表されたN902iX HIGH-SPEEDと共に登場しました。

概要

FOMA M2501 HIGH-SPEEDは、PCカードスロットを備えたパソコンに接続して利用します。FOMAハイスピードエリア内では、下り最大3.6Mbps、上り最大384kbpsの高速データ通信が可能です。また、FOMAハイスピードエリア外では、送受信ともに最大384kbpsの通信速度で利用できます。

この端末の大きな特徴として、FOMAデータ端末としては初めて、日本国外のW-CDMAおよびGSMネットワークでのローミング（WORLD WING）に対応した点が挙げられます。これにより、海外でも対応エリアであれば、データ通信を利用することが可能になりました。

仕様

以下に、FOMA M2501 HIGH-SPEEDの主な仕様をまとめます。

通信速度
FOMAハイスピードエリア: 送信最大384kbps / 受信最大3.6Mbps
FOMAエリア: 送受信最大384kbps
64Kデータ通信: 送受信最大64kbps
テレビ電話: 送受信64kbps
対応OS (日本語版)
Windows 2000 Professional Service Pack4以降
Windows XP Home Edition Service Pack1以降
Windows XP Professional Service Pack1以降
Windows Vista 32ビット版 (NTTドコモのWebサイトからダウンロードが必要)
対応エリア (日本国内)
FOMAハイスピードエリア
FOMAサービスエリア
FOMAプラスエリア

歴史

FOMA M2501 HIGH-SPEEDの開発と発売に関する主な出来事は以下の通りです。

2006年5月11日: 開発発表
2006年6月26日: 技術基準適合証明（TELEC）通過
2006年9月29日: 発売開始

関連事項

FOMA M2501 HIGH-SPEEDに関連するサービスや端末として、以下のものが挙げられます。

定額データプラン: データ通信を定額料金で利用できるプラン。
定額データ割: データ通信料金の割引サービス。
A2502 HIGH-SPEED: 同時期に発売されたHSDPA対応のデータ端末。
N2502 HIGH-SPEED: 同じくHSDPA対応のデータ端末。
HSDPA: 高速データ通信技術。

外部リンク

以下に、関連する公式サイトへのリンクを記載します。

NTTドコモ M2501 HIGH-SPEED
モトローラ M2501 HIGH-SPEED

FOMA M2501 HIGH-SPEEDは、当時のモバイルデータ通信の高速化を牽引し、ビジネスユーザーを中心に広く利用されました。その国際ローミング対応は、海外でのデータ通信を求めるユーザーにとって大きな利点でした。

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