MEKO 200型フリゲート

MEKO 200型フリゲートについて

MEKO 200型フリゲートは、ドイツのブローム・ウント・フォス社（Blohm + Voss GmbH）が手掛けた海洋戦略の一環として設計された艦船です。この型は、MEKO型フリゲートの系統に属し、その中でも最も多くの艦が建造されてきました。

概要

MEKO 200型フリゲートは、先代のMEKO 360型を基にして、小型化と効率化が図られた艦型です。MEKOコンセプトのもとに設計されており、このコンセプトは多様な顧客ニーズに応えることを目的としています。このため、艦体はモジュール化されており、顧客は自らの要求に合わせた装備を選ぶことができるため、オーダーメイドの艦船としての魅力があります。このフリゲートはナイジェリアやアルゼンチンなど、複数の国に導入されています。

ただし、MEKO 360型は過剰な設計要素が含まれていたために、運用コストが高くつくと考えられました。これを受けて、MEKO 200型はその合理化が進められ、より小型かつ経済的な性能を提供することを目指して開発されました。しかし、フォークランド紛争から得た教訓を生かし、抗堪性を強化するために様々な性能向上策が取り入れられており、その結果として船体の排水量は増加しています。最新型のMEKO 200 ANZAC型に至っては、MEKO 360型よりもさらに大型化しているのです。

設計特徴

MEKO 200型の設計は、基本的にMEKO 360型を踏襲しています。外観上の特徴としては、中央船楼型の船体とV字型の煙突が挙げられます。艦載ヘリコプターの格納庫は船楼の後方に設けられており、ヘリコプター甲板はその後方に位置しています。

艦の前部には主砲が一基搭載されています。船楼前端には近接防御システム（CIWS）が配置され、その後方に艦橋構造物があります。艦橋の上部には射撃指揮装置があり、その後方には低空警戒と対水上レーダーが設置されています。また、艦橋構造物の後方には艦対艦ミサイルの発射筒が配置されることが一般的ですが、オーストラリアのアンザック級では、特定の兵器を追加搭載する際にCIWSを外し、船体前方にハープーンを載せることもあります。

V字型煙突の前には後部マストがあり、ここには対空捜索レーダーやPDMS用射撃指揮装置が設置されることがよくあります。また、ヘリコプター格納庫の直上にはPDMS用の発射機が配置されることが多く、最近の型では垂直発射式に変更されています。

採用国と運用状況

MEKO 200型フリゲートは、さまざまな国で採用されており、それぞれの海軍での運用に適した仕様でカスタマイズされています。このような柔軟性がこの型のフリゲートの魅力のひとつであり、さまざまなミッションに対応することが可能です。これらの特徴により、MEKO 200型フリゲートは国際的に人気があります。

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