MIDIコントローラー

MIDIコントローラーとは

MIDIコントローラーは、MIDI（Musical Instrument Digital Interface）規格に基づき、電子楽器の演奏や各種機器の制御に用いられる入力デバイスです。人間の操作をMIDIメッセージとしてリアルタイムに送信し、音源モジュールやソフトウェアシンセサイザーなどをコントロールします。

MIDIコントローラーの概要

MIDIコントローラーは、演奏者の操作をMIDIメッセージに変換して送信することに特化した機器です。そのため、音源を内蔵せず、単体では音を出すことができません。主な用途は以下の通りです。

電子楽器の演奏: キーボード、パッド、ギターなどのインターフェースを通じて、ソフトウェア音源や外部MIDI音源を演奏します。
DAW（デジタル・オーディオ・ワークステーション）の操作: DAWのトランスポート、ミキサー、プラグインなどをコントロールします。
照明や映像機器の制御: MIDIショーコントロール（MSC）規格に対応した機器を制御し、舞台演出などをコントロールします。

MIDIコントローラーの種類

MIDIコントローラーには様々な種類があり、それぞれ異なるインターフェースを備えています。

鍵盤型

ピアノやシンセサイザーのような鍵盤を備えたMIDIコントローラーです。鍵盤の押し下げによってノートオン／ノートオフのMIDIメッセージを送信します。ベロシティ対応の機種では、鍵盤を叩く強さによってベロシティ値が変化し、演奏の強弱を表現できます。

鍵盤のサイズや鍵数は様々で、タッチ感もシンセアクション、セミウェイテッド、ハンマーアクションなどがあります。ピッチベンドホイールやモジュレーションホイール、サステインペダル端子などを備えている機種もあります。

パッド型

ドラムやパーカッションの演奏に適したパッドを備えたMIDIコントローラーです。パッドを叩くことでノートオン／ノートオフのMIDIメッセージを送信します。ベロシティ対応の機種では、パッドを叩く強さによってベロシティ値が変化します。

指で叩く小型のパッドが並んだものから、手で叩く大型のパッドを備えたもの、ドラムセットのような形状のものまであります。

ブレスコントローラー型

管楽器のように息を吹き込むことで演奏するMIDIコントローラーです。息の圧力やキー操作によって、ブレスコントロールやノートオン／ノートオフのMIDIメッセージを送信します。

ギター／ベース型

ギターやベースの演奏をMIDIメッセージに変換するMIDIコントローラーです。専用のギター型コントローラーや、既存のギターに取り付けるコンバーターなどがあります。

フットスイッチ／ペダル型

足で操作するMIDIコントローラーです。フットスイッチはエフェクターの切り替えなどに、ペダルはボリュームやワウの制御などに使用します。オルガンの足鍵盤もこの一種です。

コントロールサーフェス型

ミキサーのような操作子を備えたMIDIコントローラーです。フェーダー、ノブ、ボタンなどを使って、DAWのミキサーやプラグインなどをコントロールします。

Mackie ControlやHUIといったプロトコルに対応していることが多く、DAWとの連携が容易です。フィードバック機能やタッチセンス機能を備えた機種もあります。

その他のMIDIコントローラー

上記以外にも、様々なMIDIコントローラーが存在します。多数のスイッチを備えたものや、テルミンのように非接触センサーで操作するものなどがあります。

MIDIコントローラーの接続

MIDIコントローラーと音源モジュールやコンピューターとの接続には、主に以下の方法が用いられます。

5ピンDINコネクター: 従来のMIDI機器で一般的な接続方法です。
USB: コンピューターと直接接続する場合に用いられます。MIDIインターフェース機能を持つオーディオインターフェースを使用する場合もあります。
IEEE 1394 (FireWire): 一部のMIDIインターフェースやオーディオインターフェースで用いられます。
* イーサネット: ネットワーク経由でMIDIデータを送受信する場合に用いられます。

まとめ

MIDIコントローラーは、音楽制作やパフォーマンスにおいて、創造性を расширить расширитьための強力なツールです。自身の演奏スタイルや目的に合ったMIDIコントローラーを選択し、音楽制作をより豊かなものにしましょう。

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