N900iS

FOMA N900iS：使いやすさを追求した進化型携帯電話

NECが開発し、NTTドコモから販売された第三世代携帯電話(FOMA)端末「FOMA N900iS」。2004年2月22日に先行機種であるN900iの後継機として登場しました。N900iをベースに、操作性向上を重視した改良が加えられたマイナーチェンジモデルと言えるでしょう。型番末尾の「S」はSecondを意味し、改良版であることを示しています。

デザインとカラーバリエーション

N900iSは、滑らかな曲線を描くアークラインが特徴的な折りたたみ式デザインを採用。手に馴染む形状と、スタイリッシュなフォルムが人気の秘密でした。カラーバリエーションは、シルバー、ピンク、ブラック、レッドの4色が用意され、ユーザーは好みに合わせて選ぶことができました。

操作性の向上

N900iからの主な変更点は、操作性の向上です。特に、文字入力システムに新たにT9ダイレクトを採用したことが大きな改良点でした。T9ダイレクトは、少ないキー操作で効率的に文字入力が可能になるシステムであり、当時としては革新的な機能でした。この他、メニュー構成の見直しなど、細かな部分にも改良が加えられ、より直感的な操作を実現しています。

カメラ機能

N900iSには、200万画素のカメラが搭載されていました。ただし、これは記録画素数であり、有効画素数は100万画素です。当時の携帯電話としては高画質と言えるレベルで、写真撮影による記録や共有が容易になりました。

発売と歴史

N900iSは、2004年4月12日に電気通信端末機器審査協会(JATE)の審査を通過。その後、2004年6月1日にF900iT、P900iVと共に開発発表され、同年6月25日に発売されました。発売当時、洗練されたデザインと使いやすさで多くのユーザーに支持され、FOMA端末市場において重要な位置を占めました。

関連機種

N900iSは、N900iシリーズの1機種として位置づけられます。同じN900iシリーズには、N900i、N900iG、N900iLなどがあり、それぞれに異なる機能やデザインが採用されていました。また、後継機種としてN901iCなどが登場しています。これらの機種と比較することで、N900iSの特徴や進化がより明確になります。

まとめ

FOMA N900iSは、洗練されたデザインと使いやすさを両立した、人気の高いFOMA端末でした。特に、操作性の向上に重点を置いた改良は高く評価され、多くのユーザーに快適なモバイル体験を提供しました。N900iをベースにしながらも、T9ダイレクトなどの新機能の搭載や、デザイン性の向上など、着実な進化を遂げたモデルと言えるでしょう。携帯電話の歴史において、N900iSは重要な1機種として記憶されています。

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