FOMA N901iS:進化したデザインと機能を両立したハイスペック端末
2005年、NECより
NTTドコモの第三世代携帯電話(FOMA)サービスに対応したN901iSが発売されました。
N901iCの後継機種にあたる本機は、前機種のデザインを一新。薄型化を追求したボディに、大画面
液晶ディスプレイと高機能カメラを搭載するなど、デザインと機能性の両面で進化を遂げたモデルです。
洗練されたデザインと高精細ディスプレイ
N900iで採用された特徴的なアークラインデザインを廃し、よりシンプルで洗練されたデザインへと変更されました。カラーバリエーションはアトランティックブルー、エナメルホワイト、クラレットピンク、スピリットブラックの4色展開。
メインディスプレイには、2.5
インチの大型モバイルシャインビューEX液晶(QVGA+ TFT)を採用。NECのパソコン用液晶開発で培われた技術が活かされ、鮮やかな色表現と高いコントラストを実現しています。背面のサブディスプレイも大型化され、
液晶ディスプレイへと進化しました。さらに、ボタンにはオレンジ色のイルミネーションが施され、視認性を高めています。
高性能カメラと充実の機能
カメラ機能も大幅に向上。
オートフォーカス機能付きの
スーパーCCDハニカムセンサーを搭載し、有効画素数100万画素ながら200万画素相当の高解像度の写真撮影が可能です。また、FeliCa機能に対応しており、iモードFeliCaサービスを利用できます。
時代の先を行くフルブラウザと便利な機能
N901iS最大の特徴は、ACCESSが開発した
フルブラウザNetFrontの搭載です。パソコン用のWebブラウザと同様のレイアウトで閲覧できるほか、N901iSの画面サイズに合わせた表示にも対応。画面からはみ出した部分のスクロールは、
ニューロポインターによって操作できます。さらに、PDFビューアも搭載され、多様なコンテンツの閲覧を可能にしています。
プリインストールアプリとして、人気RPG『ドラゴンクエストII』の前編が搭載されており、前編クリア後には後編を無料で
ダウンロードできます。その他、メールに込められた
感情を解析して表示する「
感情お知らせメール」機能も搭載され、利便性が向上しています。
発売からサポートまで
2005年6月24日に発売されたN901iSは、韓国の
俳優イ・ビョンホン氏が出演するCMで話題を集めました。発売後、ソフトウェア更新による不具合修正や、電池パックの膨張問題に対する無償交換対応などが実施されました。これらの対応により、ユーザーは安心してN901iSを使用することができました。
N901iSの技術的意義と影響
N901iSは、高精細な
液晶ディスプレイ、高機能カメラ、
フルブラウザなど、当時としては最先端の技術を搭載したモデルでした。この
端末は、携帯電話におけるマルチメディア機能の進化に大きく貢献し、後の携帯電話開発にも大きな影響を与えたと言えるでしょう。特に、
フルブラウザの搭載は、モバイルインターネットの利用を大きく促進する要因となりました。
まとめ
N901iSは、洗練されたデザイン、高性能なカメラ、そして
フルブラウザを始めとする高度な機能を備えた、当時の最先端技術を結集した携帯電話でした。大画面ディスプレイと快適な操作性、そして充実したアプリによって、ユーザーに快適なモバイル体験を提供したと言えるでしょう。発売から年月が経った現在でも、その革新的な機能とデザインは、多くのユーザーに記憶されているのではないでしょうか。