Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-
『Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-』は、2005年11月25日にLump of Sugarより発売されたアダルトゲームです。
2005年に設立されたアダルトゲームブランド、Lump of Sugarのデビュー作として発表されました。同年8月には「コミックマーケット68」で体験版が公開され、11月25日に製品版が発売されました。当初は10月28日の発売予定でしたが、1ヶ月延期されました。初回限定版にはオリジナルサウンドトラックが、予約特典にはオリジナルドラマCDが付属しました。
制作には、同人サークルとして人気のあるZIPが携わっており、イラストを萌木原ふみたけ氏、コンピュータグラフィックスをリーダーのひろりん氏が担当しました。また、2005年12月の「コミックマーケット69」では、ZIPより非公式同人誌『アズラエルの夢を見て』が頒布されました。
タイトルの「Nursery Rhyme」は、英語で「童謡、わらべ歌、子守唄」を意味します。本作は、制作元により「ピュアラブは～とふるアドベンチャーゲーム」とジャンル付けされ、純愛をテーマにした恋愛アドベンチャーゲームです。攻略対象となるヒロインは5人います。
2006年からは、原画集やドラマCD、小説などの関連グッズが発売されました。同年9月8日には、美少女携帯ゲーム配信サイト「もえぷり」にて、携帯[[電話]]アプリ版も配信されました。
主人公の支倉静真は、念願の私立名門・将星学園に入学を果たします。しかし、その直後に父親の海外赴任が決まり、静真は母親の知人の家に下宿することになります。下宿先には、幼い頃に出会った双子の姉妹、真紀奈と有希奈がいました。さらに、隣家のお嬢様であるティータ、同じく下宿人のクルルや凛など、多くの女性たちに囲まれた生活が始まります。
これまで異性との関わりがなかった静真は、環境の変化に戸惑いつつも、学園での新たな生活をスタートします。やがて、静真はこれらの女性たちの誰かと愛し合うようになり、周囲との絆に支えられながら、共に成長していくことになります。
物語の舞台は、現代の日本に似た世界ですが、現実とは異なり、魔法が科学技術と同様に社会に認知されているファンタジー要素のある世界観です。主人公が通う将星学園は、普通科、体育科、魔法科の3学科で構成されています。
制作スタッフは、プレイヤーがストーリーに共感できるように、ファンタジー要素を前面に出さない方針を取りました。そのため、世界観は、主人公のモノローグや登場人物の会話の中で、さりげなく語られる程度に留められています。
魔法が存在する世界でありながら、愛情や誠実さといった人間の精神性を重視したストーリー展開も、本作の大きな特徴です。
また、本作の500年前の世界が「タユタマ -Kiss on my Deity-」であることは、関連書籍に記載されています。
魔法エネルギーは、現実世界における電力のような存在であり、広くエネルギー源として利用されています。化石燃料や原子力エネルギーは使われていないため、現実世界よりも自然環境が良好です。魔法力の伝達方法は明確にされていませんが、送電線のようなものは存在せず、画面に電柱や送電線は描かれていません。
「魔法球」や「魔法壁」など、魔法を応用した製品も存在しますが、中には疑似科学に基づいた商品も流通しており、悪徳商法を暗示するような描写もあります。
作品世界における魔法は、学術的な方法論による安定した応用技術が存在する一方で、未解明で神秘的なものとしても扱われています。
テレビや雑誌などのメディア、電話などの通信機器は現実世界と同様ですが、劇中では携帯[[電話]]やインターネットは登場しません。
通貨単位は円で、物価は21世紀初頭の日本と同程度です。
作中の日本文化は、現実世界の日本文化とほぼ同じです。夏祭りには浴衣を着て出かけたり、キリスト教会で結婚式を挙げたりする風習があります。占いも一般的で、宗教や魔法学に基づいたものではありません。
服飾や食文化も、現実世界と特に差異はありません。
魔法は人間の才能の一つとして認識されており、魔力を持つ者が差別されることはありません。しかし、強い魔力を持つ者は、魔力暴走を防ぐための「制御リング」を装着することが義務付けられており、これは身分証明書にも記載されています。ただし、「制御リング」は、魔法能力者への烙印のようなものではなく、目立たないデザインが採用されています。魔法を使ってギャンブルに勝つ行為は、魔法能力者のモラルに反するとされています。人命救助などの緊急時を除き、魔法で他人に影響を与える行為は重罪とされています。
魔法を職業とする者は「魔法士」と呼ばれ、正規の魔法士は「制御リング」を解除する権限を持ち、国家公務員としての待遇と監視を受けます。将星学園の魔法科は、魔法士を育成するためのコースであり、魔法科の学生には個性的な人物が多いです。
魔法士の中には、「魔法療法士」と呼ばれる医療従事者がおり、医学と併用して患者の回復を早めることができます。主人公も魔力を持っていますが封印されているため、「制御リング」は必要ありません。（一部のルートでは、封印が解けて魔力が復活し、制御リングを装着しますが、本人や周囲の友人たちはアクセサリー程度にしか考えていません。）
現実世界と同様に、野球やサッカーが人気のあるスポーツです。ラクロスに似た「ソフィロス」というスポーツも存在します。その他、フィギュアスケートやバスケットボールに関する記述もあります。
ソフィロスは、空中に浮かぶ「魔法球」を「魔法の杖」で打ち合い、相手のゴールに入れる競技です。競技人口は女性がほとんどです。1チーム5人で、ラクロスのように「クレードル」という技術が使われます。シュート時には、フィギュアスケートのように技術や美しさが評価され、得点に加算されることがあります。
「魔法球」は魔法で生成された特殊なボールであり、フィールド外に出ると消滅します。「魔法の杖」は、もともとは木の棒でしたが、競技化が進むにつれて、ボールを保持するためのポケットが付いた専用の杖が使われるようになりました。
将星学園のソフィロス部のユニフォームは、魔法使いのローブのようなデザインです。学園内では、女子の体育や球技大会でもソフィロスが行われますが、その際は体操服を着用します。
一般的な人間である「ヒューマン」の他に、「エルファン」と呼ばれる耳長種族、「ライカン」と呼ばれる獣耳種族の亜人が存在します。人種差別はなく、異種族間の婚姻も珍しくありません。ヒューマンの中には、エルファンやライカンの耳に憧れる者もいます。エルファンとライカンという名称は、伝説上のエルフとライカンスロープに由来しています。
一般的に、エルファンは魔法力に優れ、ライカンは運動能力に優れるとされていますが、それは血液型性格分類と同程度の迷信として認識されています。混血児の場合、両親どちらかの特徴が現れますが、まれに隔世遺伝で異なる種族の特徴が現れることがあります。これは「先祖返り」または「チェンジリング」と呼ばれ、才能がある人物に見られる現象ですが、同時に奇異なものとして扱われることもあります。
現実世界における肌の色の違いとしての「人種」の存在については、言及されていません。
登場人物の会話や名前から、日本語が使用されていることは明らかですが、将星学園の魔法史の授業では、ギリシア文字に似た文字が使われています。
以下では、プレイヤーキャラクターである主人公と、ゲームの攻略対象となるヒロインについて記述します。ストーリー後半では、特定のヒロインとの恋愛が進展するにつれ、他のヒロインたちは、主人公とそのヒロインとの恋愛を応援する役割を担います。
支倉 静真（はせくら しずま）
声 - なし / 中村俊洋
本編の主人公。将星学園普通科の新入生。眼鏡をかけたおとなしい少年で、誰にでも優しく接します。成績優秀で品行方正ですが、異性との交際経験はありません。外見はヒューマンですが、父親がエルファンであり、自身も魔法力を持っています。趣味はアクアリウムと読書です。ファッションには無頓着で、地味な印象ですが、本来は整った顔立ちをしています。プレイヤーキャラクターでありながら、イベント画像では端正な顔立ちが描かれています。
巴 真紀奈（ともえ まきな）
声 - 金田まひる / 同左
静真の幼馴染で、巴姉妹の妹。快活で明るい性格です。魔法は使えませんが、ソフィロスの名手として知られています。運動は得意ですが、勉強や家事は苦手です。姉の有希奈とは仲が良いですが、時々主従関係がはっきりすることもあります。幼馴染のティータからは、スポーツのライバルと目されています。
巴 有希奈（ともえ ゆきな）
声 - 松永雪希 / 同左
真紀奈の双子の姉で、静真の幼馴染。穏やかで控えめな性格です。真紀奈とは対照的に、勉強や家事が得意です。学園では、静真と同じクラスで、部活動には所属していません。時々ソフィロス部のマネージャーを務めることもあります。幼馴染のティータからは、勉学のライバルと目されています。
ティータ・フローレス・ブラント（Tita Flawless Brandt）
声 - 吉川華生 / 桜庭わかな
巴家の隣に住む大財閥の令嬢です。プライドが高く、巴姉妹をライバル視していますが、内心では友情も感じています。勉学のライバルである有希奈だけでなく、秀才の静真の事も意識し始めます。いわゆるツンデレ系のキャラクターです。学園では、静真達のクラスの級長を務めています。物語の後半では素直で親切な人柄が表に出てきます。
敷島・クルル（Krile Shikishima）
声 - 西田こむぎ / 同左
巴家の下宿人で、「ライカン」と呼ばれる種族の少女です。強い魔力を持っており、学園では魔法科に所属しています。無口で表情に乏しいですが、天才的な学力を持っています。いつもぬいぐるみの「アズラエル」と一緒にいます。本作で最も人気のあるキャラクターです。
凛・リム＝ウェムス（Rin Lim Venus）
声 - 松田理沙 / 同左
巴家に下宿しているエルファンの女性です。太星女子大学で歴史の教職課程を専攻しています。ドジでそそっかしいですが、礼儀正しく、博愛精神にあふれています。ウェムス家は優秀な魔法士の家系ですが、彼女には魔法の力がありません。学費を稼ぐためにアルバイトをしています。本作では他のヒロインと比べて不人気です。
巴 由里亜（ともえ ゆりあ）
声 - 松永雪希 / 同左
真紀奈・有希奈の母親で、巴家の主。優しく包容力がある女性です。クルルからは「ママ」と呼ばれ慕われています。
アズラエル（Azrael）
声 - 水鏡 / 同左
クルルがいつも肩に乗せている黒い猫のぬいぐるみ。自力では動けませんが、話すことができます。毒舌で、クルルの代弁者のような存在です。この作品を2割面白くしたと言われている人気キャラクターです。
舘川 はるな（たちかわ はるな）
声 - 神村ひな / 同左
将星学園普通科2年の少女。クルルとは文芸部・図書委員で親友です。
マリー・ケリー（Marie Kelly）
声 - 西田こむぎ / 同左
将星学園に通うライカンの少女。ソフィロス部の一員です。
フィリップ・ミヤガワ（Philippe Miyagawa）
声 - 石川大介 / 同左
静真の友人。エルファンで、サッカーが得意です。
東村山 藤吉郎（ひがしむらやま とうきちろう）
声 - 中村悠一 / 同左
静真の同級生。毛深い男性で、無口です。
ラエル・ブラント
声 - 中村悠一 / なし
ティータの兄。医師を目指している。
炭谷 カイト（すみたに-）
声 - 大久保けんたろう / なし
将星学園の学生。高慢な性格です。
関屋 ケン（せきや ケン）
声 - 石川大介 / なし
静真のクラスの担任教師。ライカンです。
ゲームでは、各ヒロインの攻略条件を満たすことで、後半のシナリオに進みます。好感度が高いと、ヒロインとの恋愛関係が成立した後の、性生活や二人のその後を描いたエピローグを見ることができます。これにより、エンディング数は11通りとなります。
キャラクターデザイン・原画 - 萌木原ふみたけ
シナリオ - 澁澤晴明・大三元・高嶋栄二・秋史恭
音楽 - ave;new
ムービー - 神月社（Radiant Impression Prelude）
制作 - Lump of Sugar
オープニングテーマ：「true my heart」
歌 - ave;new feat.佐倉紗織 / 作詞 - 佐倉紗織・a.k.a.dRESS / 作曲・編曲 - a.k.a.dRESS
エンディングテーマ：「Dearness」
歌 - ave;new feat.佐倉紗織 / 作詞 - 佐倉紗織 / 作曲・編曲 - 根本日出美
『Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-』ビジュアル・ガイドブック（ジャイブ刊、2006年4月24日発売 ISBN 4-86176-294-4）
モエコン クルルカスタム（ファスト、2006年4月28日発売）
キャラクターグッズ（エグゾースト、2006年5月18日発売）
ドラマCD『Life is sweet』（Rio、2006年6月30日発売）
小説『ナーサリィ☆ライム 1.わたくしのおうじさま』（Softgarage刊、2006年9月25日発売、ISBN 4-86133-087-4）
「Lump of Sugarコレクション」トレーディングカード（ブロッコリー、2007年4月20日発売）
しゅが☆ぽ！（2007年8月17日発売）
アズサリィ☆ライム 箱付きタンブラー
マキシシングル「True My Heart」（2007年9月5日発売）
アズボイスクロック「アズ24」
立体アズマフラー
クルル&アズキャラクターソングCD「アズのラビリンス」＋ジャケットイラストテレカ（封入）セット
ランプオブシュガーヒロイン抱き枕カバー夏コミ限定セット（Nursery Rhymeからはクルル 2008年8月15～17日開催「コミックマーケット74」にて発売、10000円）
* Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-
制作
2005年に設立されたアダルトゲームブランド、Lump of Sugarのデビュー作として発表されました。同年8月には「コミックマーケット68」で体験版が公開され、11月25日に製品版が発売されました。当初は10月28日の発売予定でしたが、1ヶ月延期されました。初回限定版にはオリジナルサウンドトラックが、予約特典にはオリジナルドラマCDが付属しました。
制作には、同人サークルとして人気のあるZIPが携わっており、イラストを萌木原ふみたけ氏、コンピュータグラフィックスをリーダーのひろりん氏が担当しました。また、2005年12月の「コミックマーケット69」では、ZIPより非公式同人誌『アズラエルの夢を見て』が頒布されました。
タイトルの「Nursery Rhyme」は、英語で「童謡、わらべ歌、子守唄」を意味します。本作は、制作元により「ピュアラブは～とふるアドベンチャーゲーム」とジャンル付けされ、純愛をテーマにした恋愛アドベンチャーゲームです。攻略対象となるヒロインは5人います。
2006年からは、原画集やドラマCD、小説などの関連グッズが発売されました。同年9月8日には、美少女携帯ゲーム配信サイト「もえぷり」にて、携帯[[電話]]アプリ版も配信されました。
あらすじ
主人公の支倉静真は、念願の私立名門・将星学園に入学を果たします。しかし、その直後に父親の海外赴任が決まり、静真は母親の知人の家に下宿することになります。下宿先には、幼い頃に出会った双子の姉妹、真紀奈と有希奈がいました。さらに、隣家のお嬢様であるティータ、同じく下宿人のクルルや凛など、多くの女性たちに囲まれた生活が始まります。
これまで異性との関わりがなかった静真は、環境の変化に戸惑いつつも、学園での新たな生活をスタートします。やがて、静真はこれらの女性たちの誰かと愛し合うようになり、周囲との絆に支えられながら、共に成長していくことになります。
世界観
物語の舞台は、現代の日本に似た世界ですが、現実とは異なり、魔法が科学技術と同様に社会に認知されているファンタジー要素のある世界観です。主人公が通う将星学園は、普通科、体育科、魔法科の3学科で構成されています。
制作スタッフは、プレイヤーがストーリーに共感できるように、ファンタジー要素を前面に出さない方針を取りました。そのため、世界観は、主人公のモノローグや登場人物の会話の中で、さりげなく語られる程度に留められています。
魔法が存在する世界でありながら、愛情や誠実さといった人間の精神性を重視したストーリー展開も、本作の大きな特徴です。
また、本作の500年前の世界が「タユタマ -Kiss on my Deity-」であることは、関連書籍に記載されています。
文明と経済
魔法エネルギーは、現実世界における電力のような存在であり、広くエネルギー源として利用されています。化石燃料や原子力エネルギーは使われていないため、現実世界よりも自然環境が良好です。魔法力の伝達方法は明確にされていませんが、送電線のようなものは存在せず、画面に電柱や送電線は描かれていません。
「魔法球」や「魔法壁」など、魔法を応用した製品も存在しますが、中には疑似科学に基づいた商品も流通しており、悪徳商法を暗示するような描写もあります。
作品世界における魔法は、学術的な方法論による安定した応用技術が存在する一方で、未解明で神秘的なものとしても扱われています。
テレビや雑誌などのメディア、電話などの通信機器は現実世界と同様ですが、劇中では携帯[[電話]]やインターネットは登場しません。
通貨単位は円で、物価は21世紀初頭の日本と同程度です。
文化と歴史
作中の日本文化は、現実世界の日本文化とほぼ同じです。夏祭りには浴衣を着て出かけたり、キリスト教会で結婚式を挙げたりする風習があります。占いも一般的で、宗教や魔法学に基づいたものではありません。
服飾や食文化も、現実世界と特に差異はありません。
魔法士
魔法は人間の才能の一つとして認識されており、魔力を持つ者が差別されることはありません。しかし、強い魔力を持つ者は、魔力暴走を防ぐための「制御リング」を装着することが義務付けられており、これは身分証明書にも記載されています。ただし、「制御リング」は、魔法能力者への烙印のようなものではなく、目立たないデザインが採用されています。魔法を使ってギャンブルに勝つ行為は、魔法能力者のモラルに反するとされています。人命救助などの緊急時を除き、魔法で他人に影響を与える行為は重罪とされています。
魔法を職業とする者は「魔法士」と呼ばれ、正規の魔法士は「制御リング」を解除する権限を持ち、国家公務員としての待遇と監視を受けます。将星学園の魔法科は、魔法士を育成するためのコースであり、魔法科の学生には個性的な人物が多いです。
魔法士の中には、「魔法療法士」と呼ばれる医療従事者がおり、医学と併用して患者の回復を早めることができます。主人公も魔力を持っていますが封印されているため、「制御リング」は必要ありません。（一部のルートでは、封印が解けて魔力が復活し、制御リングを装着しますが、本人や周囲の友人たちはアクセサリー程度にしか考えていません。）
スポーツ
現実世界と同様に、野球やサッカーが人気のあるスポーツです。ラクロスに似た「ソフィロス」というスポーツも存在します。その他、フィギュアスケートやバスケットボールに関する記述もあります。
ソフィロス
ソフィロスは、空中に浮かぶ「魔法球」を「魔法の杖」で打ち合い、相手のゴールに入れる競技です。競技人口は女性がほとんどです。1チーム5人で、ラクロスのように「クレードル」という技術が使われます。シュート時には、フィギュアスケートのように技術や美しさが評価され、得点に加算されることがあります。
「魔法球」は魔法で生成された特殊なボールであり、フィールド外に出ると消滅します。「魔法の杖」は、もともとは木の棒でしたが、競技化が進むにつれて、ボールを保持するためのポケットが付いた専用の杖が使われるようになりました。
将星学園のソフィロス部のユニフォームは、魔法使いのローブのようなデザインです。学園内では、女子の体育や球技大会でもソフィロスが行われますが、その際は体操服を着用します。
人種
一般的な人間である「ヒューマン」の他に、「エルファン」と呼ばれる耳長種族、「ライカン」と呼ばれる獣耳種族の亜人が存在します。人種差別はなく、異種族間の婚姻も珍しくありません。ヒューマンの中には、エルファンやライカンの耳に憧れる者もいます。エルファンとライカンという名称は、伝説上のエルフとライカンスロープに由来しています。
一般的に、エルファンは魔法力に優れ、ライカンは運動能力に優れるとされていますが、それは血液型性格分類と同程度の迷信として認識されています。混血児の場合、両親どちらかの特徴が現れますが、まれに隔世遺伝で異なる種族の特徴が現れることがあります。これは「先祖返り」または「チェンジリング」と呼ばれ、才能がある人物に見られる現象ですが、同時に奇異なものとして扱われることもあります。
現実世界における肌の色の違いとしての「人種」の存在については、言及されていません。
言語
登場人物の会話や名前から、日本語が使用されていることは明らかですが、将星学園の魔法史の授業では、ギリシア文字に似た文字が使われています。
登場人物
以下では、プレイヤーキャラクターである主人公と、ゲームの攻略対象となるヒロインについて記述します。ストーリー後半では、特定のヒロインとの恋愛が進展するにつれ、他のヒロインたちは、主人公とそのヒロインとの恋愛を応援する役割を担います。
メインキャラクター
支倉 静真（はせくら しずま）
声 - なし / 中村俊洋
本編の主人公。将星学園普通科の新入生。眼鏡をかけたおとなしい少年で、誰にでも優しく接します。成績優秀で品行方正ですが、異性との交際経験はありません。外見はヒューマンですが、父親がエルファンであり、自身も魔法力を持っています。趣味はアクアリウムと読書です。ファッションには無頓着で、地味な印象ですが、本来は整った顔立ちをしています。プレイヤーキャラクターでありながら、イベント画像では端正な顔立ちが描かれています。
巴 真紀奈（ともえ まきな）
声 - 金田まひる / 同左
静真の幼馴染で、巴姉妹の妹。快活で明るい性格です。魔法は使えませんが、ソフィロスの名手として知られています。運動は得意ですが、勉強や家事は苦手です。姉の有希奈とは仲が良いですが、時々主従関係がはっきりすることもあります。幼馴染のティータからは、スポーツのライバルと目されています。
巴 有希奈（ともえ ゆきな）
声 - 松永雪希 / 同左
真紀奈の双子の姉で、静真の幼馴染。穏やかで控えめな性格です。真紀奈とは対照的に、勉強や家事が得意です。学園では、静真と同じクラスで、部活動には所属していません。時々ソフィロス部のマネージャーを務めることもあります。幼馴染のティータからは、勉学のライバルと目されています。
ティータ・フローレス・ブラント（Tita Flawless Brandt）
声 - 吉川華生 / 桜庭わかな
巴家の隣に住む大財閥の令嬢です。プライドが高く、巴姉妹をライバル視していますが、内心では友情も感じています。勉学のライバルである有希奈だけでなく、秀才の静真の事も意識し始めます。いわゆるツンデレ系のキャラクターです。学園では、静真達のクラスの級長を務めています。物語の後半では素直で親切な人柄が表に出てきます。
敷島・クルル（Krile Shikishima）
声 - 西田こむぎ / 同左
巴家の下宿人で、「ライカン」と呼ばれる種族の少女です。強い魔力を持っており、学園では魔法科に所属しています。無口で表情に乏しいですが、天才的な学力を持っています。いつもぬいぐるみの「アズラエル」と一緒にいます。本作で最も人気のあるキャラクターです。
凛・リム＝ウェムス（Rin Lim Venus）
声 - 松田理沙 / 同左
巴家に下宿しているエルファンの女性です。太星女子大学で歴史の教職課程を専攻しています。ドジでそそっかしいですが、礼儀正しく、博愛精神にあふれています。ウェムス家は優秀な魔法士の家系ですが、彼女には魔法の力がありません。学費を稼ぐためにアルバイトをしています。本作では他のヒロインと比べて不人気です。
サブキャラクター
巴 由里亜（ともえ ゆりあ）
声 - 松永雪希 / 同左
真紀奈・有希奈の母親で、巴家の主。優しく包容力がある女性です。クルルからは「ママ」と呼ばれ慕われています。
アズラエル（Azrael）
声 - 水鏡 / 同左
クルルがいつも肩に乗せている黒い猫のぬいぐるみ。自力では動けませんが、話すことができます。毒舌で、クルルの代弁者のような存在です。この作品を2割面白くしたと言われている人気キャラクターです。
舘川 はるな（たちかわ はるな）
声 - 神村ひな / 同左
将星学園普通科2年の少女。クルルとは文芸部・図書委員で親友です。
マリー・ケリー（Marie Kelly）
声 - 西田こむぎ / 同左
将星学園に通うライカンの少女。ソフィロス部の一員です。
フィリップ・ミヤガワ（Philippe Miyagawa）
声 - 石川大介 / 同左
静真の友人。エルファンで、サッカーが得意です。
東村山 藤吉郎（ひがしむらやま とうきちろう）
声 - 中村悠一 / 同左
静真の同級生。毛深い男性で、無口です。
ラエル・ブラント
声 - 中村悠一 / なし
ティータの兄。医師を目指している。
炭谷 カイト（すみたに-）
声 - 大久保けんたろう / なし
将星学園の学生。高慢な性格です。
関屋 ケン（せきや ケン）
声 - 石川大介 / なし
静真のクラスの担任教師。ライカンです。
エピローグについて
ゲームでは、各ヒロインの攻略条件を満たすことで、後半のシナリオに進みます。好感度が高いと、ヒロインとの恋愛関係が成立した後の、性生活や二人のその後を描いたエピローグを見ることができます。これにより、エンディング数は11通りとなります。
制作スタッフ
キャラクターデザイン・原画 - 萌木原ふみたけ
シナリオ - 澁澤晴明・大三元・高嶋栄二・秋史恭
音楽 - ave;new
ムービー - 神月社（Radiant Impression Prelude）
制作 - Lump of Sugar
主題歌
オープニングテーマ：「true my heart」
歌 - ave;new feat.佐倉紗織 / 作詞 - 佐倉紗織・a.k.a.dRESS / 作曲・編曲 - a.k.a.dRESS
エンディングテーマ：「Dearness」
歌 - ave;new feat.佐倉紗織 / 作詞 - 佐倉紗織 / 作曲・編曲 - 根本日出美
関連商品
『Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-』ビジュアル・ガイドブック（ジャイブ刊、2006年4月24日発売 ISBN 4-86176-294-4）
モエコン クルルカスタム（ファスト、2006年4月28日発売）
キャラクターグッズ（エグゾースト、2006年5月18日発売）
ドラマCD『Life is sweet』（Rio、2006年6月30日発売）
小説『ナーサリィ☆ライム 1.わたくしのおうじさま』（Softgarage刊、2006年9月25日発売、ISBN 4-86133-087-4）
「Lump of Sugarコレクション」トレーディングカード（ブロッコリー、2007年4月20日発売）
しゅが☆ぽ！（2007年8月17日発売）
アズサリィ☆ライム 箱付きタンブラー
マキシシングル「True My Heart」（2007年9月5日発売）
アズボイスクロック「アズ24」
立体アズマフラー
クルル&アズキャラクターソングCD「アズのラビリンス」＋ジャケットイラストテレカ（封入）セット
ランプオブシュガーヒロイン抱き枕カバー夏コミ限定セット（Nursery Rhymeからはクルル 2008年8月15～17日開催「コミックマーケット74」にて発売、10000円）
外部リンク
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