ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend" (コンサートツアー)とは？意味をやさしく解説

浜田省吾 ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend": 35周年を飾る感動と復興支援の軌跡

2011年4月から2012年6月にかけて開催された浜田省吾のコンサートツアー「ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend"」は、彼のソロデビュー35周年を記念し、12都市37公演で延べ35万人を動員した大規模なものでした。ベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend』とDVD『僕と彼女と週末に』のリリースを受け、期待が高まる中での開催となりました。

しかし、ツアー開始直前の2011年3月11日に東日本大震災が発生。日本中が自粛ムードに包まれる中、浜田省吾は予定通りのツアー開始を決断しました。当初予定されていた宮城公演は会場の都合で使用できず延期となりましたが、神戸と埼玉で被災地復興支援コンサートを追加開催するなど、被災者への想いを込めたツアーとなりました。

過去最大規模のツアー

星勝が総合プロデュースを担当したこのツアーは、ステージ規模、バンドメンバー、観客動員数いずれにおいても過去最大規模となりました。震災の影響で序盤の公演ではキャンセルも出ましたが、最終的にはほぼ全公演がソールドアウト。多くのファンが彼の音楽に励まされ、勇気づけられました。

バンドメンバー

豪華なバンドメンバーもこのツアーの魅力の一つです。

Vocal, Guitar & Harmonica: 浜田省吾
Guitar & Backing vocal: 町支寛二
Guitar: 長田進
Bass: 美久月千晴
Saxophone, Flute: 古村敏比古
Drums: 小田原豊
Piano: 小島良喜
Keyboard: 福田裕彦
* Piano: 河内肇 (2012年の4公演のみ参加)

ホーンセクションやストリングスセクションも加わり、より重厚で奥行きのあるサウンドを届けてくれました。

セットリスト

アンコールを含めて30曲以上が演奏され、3時間半を超える長丁場のステージは連日大盛況でした。日替わりで曲目が変更されることもありましたが、基本的な構成は同じでした。アンコール前には、ON THE ROAD Time Machineと名付けられた映像が流れ、観客を楽しませました。

2012年 6月3日最終公演セットリスト (参考)

1. ON THE ROAD
2. この夜に乾杯!
3. HELLO ROCK & ROLL CITY
4. 独立記念日
5. 反抗期
6. 悲しみは雪のように
7. 風を感じて
8. Thank You
9. MONEY
10. 片想い
11. もうひとつの土曜日
12. PAIN
13. BLOOD LINE (Instrumental)
14. 我が心のマリア (Instrumental)
15. A NEW STYLE WAR
16. 裸の王達
17. 詩人の鐘
18. Theme of Father's Son
19. RISING SUN
20. J.BOY
21. 僕と彼女と週末に
22. 愛の世代の前に

センターステージ

1. 光と影の季節
2. モノクロームの虹
3. 君がいるところがMy Sweet Home
4. I am a father
5. 路地裏の少年
6. 家路

メインステージ

1. 日はまた昇る
2. 君が人生の時…
3. ラストダンス (最終日のみ)

東日本大震災復興支援コンサート

ツアー中には、神戸と埼玉で東日本大震災復興支援コンサートが開催されました。チケットやグッズの売上から経費を差し引いた金額は、浜田省吾が設立したJ.S.Foundationを通じて被災地に寄付されました。神戸公演では2,124万4,279円、埼玉公演では1億2,203万4,583円が寄付され、被災地支援に大きく貢献しました。

チケット販売方法

このツアーのチケットは、一般のプレイガイドでは販売されず、ツアーサイト上で「ON THE ROADチケットセンター」に登録して購入する独自のシステムが採用されました。また、チケットには座席番号が印字されておらず、当日会場で座席が分かるという仕組みが導入され、転売対策が行われました。

ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend" (コンサートツアー)