ONライナー号

ONライナー号について



ONライナー号（オーエヌライナーごう）は、埼玉県さいたま市大宮区に位置する大宮駅と千葉県成田市の成田国際空港を結ぶ高速バスです。このバス路線は、1989年4月28日に初めて運行を開始し、2024年4月1日からは運休扱いとなることが決定しています。

概要



ONライナー号は、大宮駅と成田空港を直接結ぶ初めての路線として開設されました。当初は1日18往復の便が設定され、乗り換えなしの利便性から多くの利用者に支持されました。1998年12月に成田エクスプレスが大宮駅に乗り入れるようになっても、ONライナー号の良好な乗車率は変わりませんでした。

運行開始以来、この路線は多くの空港連絡バスの先駆けとなり、現在は東京都や千葉県以外からの多くの便も運行されています。ONライナー号の愛称は、大宮（Omiya）と成田（Narita）の頭文字を取ったものです。

運行会社



ONライナー号は、当初6社の共同運行でスタートしましたが、現在は5社の運営となっています。具体的には、以下の会社が運行を担当しています：


停車停留所



西武バス大宮営業所を出発したONライナー号は、大宮駅西口を経て成田空港に至ります。成田空港行は第2ターミナルから第1ターミナル、そして第3ターミナルと順に停車し、大宮行も同じ順で各ターミナルに止まります。かつては大宮駅西口に設けられていた専用ラウンジは閉鎖され、2009年12月にはそごう大宮店前の11番のりばへ移転しました。これに伴い、運行ルートや予約方法も変更されています。

運行経路



運行経路は数回の変更を経ています。現在の経路は、以下の通りです：


この経路変更により、一般道区間が短縮されても所要時間は変わっていません。

運行回数と歴史



2023年7月時点で、ONライナー号は1日5往復運行されています。様々なダイヤ改正を経て、運行回数は2009年のJRバス関東の撤退を受けて減少し、近年も何度か便数の減便が実施されました。

歴史の歩み


  • - 1989年：大宮駅西口から成田空港間で運行開始。
  • - 1992年：成田空港の第1・第2旅客ターミナルからの発着が始まる。
  • - 2000年：運行ルートが変更され、さいたま新都心駅西口が含まれる。
  • - 2009年：JRバス関東が撤退し、運行便数が減少。
  • - 2020年：新型コロナウイルス感染症の影響で全便運休。
  • - 2023年：運行が再開されるも、2024年4月1日には再度運休。

車両



ONライナー号に使用されている車両は、40人乗りのハイデッカーであり、すべての社がリムジン仕様のトイレ付き車両を使用しています。運行開始当初の共通カラーからは各事業者の自社カラーに移行し、専用車両は今では姿を消してしまいました。

特記事項



東武トップツアーズは、ONライナーを利用した宿泊プランも用意しており、成田東武ホテルエアポートとの連携で宿泊者に利便性を提供していました。

ONライナー号は、その利便性から長年にわたり多くの利用者に支えられてきた路線です。

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