P001

P001は、パナソニック モバイルコミュニケーションズによって開発された、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話のCDMA 1X WIN（後のau 3G）に対応した音声通話端末です。製造型番はMA001です。

概要

W62Pの後継機種として登場したP001は、パナソニック初の「KCP+」対応端末であり、中堅クラス向けのモデルです。この機種から、同社のau向け端末ではSD-Audio再生機能が廃止されましたが、代わりにEZ「着うたフルプラス」とLISMO Videoに対応しています。パナソニック製のau端末としては初めて、3.1型フルワイドVGA液晶とオートフォーカス付き324万画素カメラを搭載しました。2009年7月時点で、auのKCP+対応音声端末の中では、突起部を除いた本体の奥行きが約13.3mmと最も薄く、ワンセグ受信用のアンテナも本体に内蔵されています。

また、パナソニックの端末としては初となる「高色再現性液晶」を搭載しており、従来機種に比べてNTSC比で約1.8倍の色再現性を実現しました。

製造型番の「MA」は、パナソニック モバイルコミュニケーションズの旧社名である「松下通信工業」、さらにその親会社であるパナソニックの旧社名「松下電器産業」の頭文字「ま」に由来します。P001は、パナソニックが2009年度に発表・発売したau向け端末としては唯一の機種となりました。2010年に入ると、同社のウェブサイトからau向け端末のページが削除され、その後、新機種が発表されることはありませんでした。2022年4月1日に、パナソニック モバイルコミュニケーションズがパナソニック システムソリューションズ ジャパンに吸収合併され、パナソニック コネクトとなったことで、一般向け携帯電話端末事業から撤退し、P001がau向けの最終機種となりました。

ソフトウェアは、東芝製のKCP+をベースにしていると見られ、アイコンなどがW62Tと非常に似ています。そのためか、OK/NG音は東芝製のものとは音色が異なるものが採用されています。

歴史

2009年1月29日 - KDDIおよびパナソニック モバイルコミュニケーションズより公式発表。
2009年2月26日 - 中国、九州、四国、沖縄地区にて発売。
2009年2月27日 - 上記以外の地区にて発売。
2009年6月 - 販売終了。
2012年7月22日 - L800MHz帯（旧800MHz帯・CDMA Bandclass 3）エリアでのサービスが終了。以降は、N800MHz帯（新800MHz帯・CDMA Bandclass 0 Subclass 2）および2GHz帯（CDMA Bandclass 6）の各エリアで利用することになりました。

主な機能・サービス

EZ「着うたフルプラス」
LISMO Video
ワンセグ
324万画素カメラ（オートフォーカス付）
高色再現性液晶

外部リンク

P001 (au) - ウェイバックマシン（2009年2月1日アーカイブ分）

注

本機は、パナソニックがau向けに発売した最後の機種です。

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