PIAA

PIAA株式会社の概要と沿革

PIAA株式会社（英: PIAA Corporation）は、東京都文京区を本社とする自動車部品や用品の製造会社です。親会社である宇佐美鉱油の完全子会社として、2024年からは宇佐美グループの一員となることが発表されました。主に扱う製品にはLEDやHIDといった種類のランプをはじめ、カーキャリア、ワイパー、アルミホイール、オイルフィルター、エアフィルターなど多岐にわたります。

会社の沿革

PIAAは1963年に、当時市光工業株式会社の一般補修部品販売部門として独立し、初めは株式会社エバーウイングの名で設立されました。1968年にはエバエースに改名し、1980年に『PIAA』ブランドの商品展開を開始しました。1981年にはドアミラーを販売し、この商品がヒットを記録します。また、同年にはアドバンPIAAラリーチームとして世界ラリー選手権に参戦しました。

1983年には会社名をピア株式会社に変更し、カーキャリアブランド「TERZO」を発売。1986年からはレーシングドライバー中嶋悟へのサポートを開始し、1989年には本社を渋谷区神宮前に移転しました。1999年には撥水シリコンワイパーを世界初で発売し、自社製品の技術力を示しました。

2011年にはPIAA株式会社に会社名を変更し、文京区に本社を移転。その頃、市光工業がフランスの自動車部品メーカー・ヴァレオと提携を結んだことにより、PIAAも同じグループの一部となりました。その後もTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamとのオフィシャルテクニカルパートナー契約を結ぶなど、モータースポーツへの関与を強化していきました。

2023年にはアルミホイールの製造・販売が終了し、さらに2024年に市光工業から宇佐美鉱油へ全株式が売却され、現在の形へと変化しています。

製品とサービス

PIAAが提供する主な製品は、さまざまなライトやバルブ、ワイパー、フィルター類に加えて、ラジエターバルブやホーンなど多岐にわたります。4輪用の製品に加え、2輪用のライトやホーンなども展開しており、広範囲なニーズに応える体制が整っています。また、「TERZO」として展開されるキャリアやルーフボックスも人気の製品のひとつです。

過去にはアパレル事業にも取り組んでおり、モータースポーツ関連の商品として、レース開催時に特設ブースを設けて衣料品を販売していました。しかし、この事業は2007年に撤退しています。

モータースポーツとの関わり

PIAAはモータースポーツへの支援に積極的であり、1981年のラリーチームへのランプの供給から始まります。その後、ラリーやツーリングカー、さらに鈴鹿8耐や世界耐久選手権など幅広いカテゴリーのレースに関与しています。PIAAの製品はその品質から多くの国内外の競技チームに採用されており、特に撥水ワイパーやアルミホイールは評判が高いです。また、中嶋悟選手へのスポンサー活動は長年にわたる歴史があり、様々なレースで彼を支えてきました。

PIAAはトヨタをはじめとする多くのチームに対して、ランプやワイパーを供給し、モータースポーツ界での存在感を高めています。

まとめ

PIAA株式会社は、長い歴史を持ち、自動車業界に幅広く貢献している企業です。製品群は多岐にわたり、特にモータースポーツとの関連でその名を知られています。今後も宇佐美鉱油の傘下として、新たな展開が期待されます。

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