RIZIN TRIGGER 3rd

RIZIN TRIGGER 3rd 大会レポート：最後のTRIGGERシリーズを振り返る

2022年4月16日、日本の総合格闘技RIZINの特別大会「RIZIN TRIGGER 3rd」が、東京都調布市武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催されました。本大会は、翌17日に同会場で開催されたRIZIN.35と連動しており、独特の雰囲気と盛り上がりを見せました。

特に注目すべき点は、2020年末の大晦日大会RIZIN.26以来となる、多くの外国人選手が出場したことでしょう。日本の選手と世界トップレベルの選手が激突する、国際色豊かなカードが実現しました。

白熱の試合展開と衝撃の結果

大会を彩った8試合は、いずれも高いレベルの技術と激しい戦いが展開されました。キックボクシングルール、MMAルールが混在するバラエティ豊かなカードは、観客を飽きさせないものでした。

具体的には、大谷翔司選手のTKO勝利、グラント・ボグダノフ選手の圧勝、そして江藤公洋選手による雑賀“ヤン坊”達也選手の撃破など、数々のドラマが生まれました。また、須藤拓真選手と征矢貴選手も判定、TKOで勝利を収め、観客を沸かせました。さらに金原正徳選手と関根“シュレック”秀樹選手も、見事なTKO勝利を飾りました。

メインイベントを飾ったのは、矢地祐介選手とルイス・グスタボ選手の対戦でした。両選手とも高い実力を持つファイターであり、試合前から大きな注目を集めていました。結果は、グスタボ選手がTKO勝ちを収め、会場は大きな盛り上がりを見せました。

しかし、大会を彩った熱戦の裏では、大会の裏側で大きな出来事が起こっていました。

TRIGGERシリーズの終焉

RIZIN TRIGGERシリーズは、当初、新たな格闘技イベントとして期待されていました。しかし、共催者であるPotential社の女性CEO逮捕という不測の事態が発生。この事件を受け、2022年9月にTRIGGERシリーズの休止が発表されました。そして同年9月25日に行われたRIZIN.38において、榊原信行CEOの挨拶の中で、RIZIN TRIGGERはRIZIN LANDMARKに吸収される形で、事実上の廃止が発表されました。そのため、RIZIN TRIGGER 3rdは、このシリーズの最後の大会となってしまいました。

大会を彩った選手たち

本大会に出場した選手たちは、それぞれの持ち味を最大限に発揮し、記憶に残る試合を展開しました。特に、外国人選手の活躍が目覚ましく、日本の選手たちとのレベルの高さが際立ちました。

大会直前に、金太郎選手が急病により欠場したことは残念でしたが、残された選手たちは、その分奮起し、素晴らしい試合を見せてくれました。

まとめ

RIZIN TRIGGER 3rdは、数々の熱戦が繰り広げられた、記憶に残る大会となりました。しかし、同時に、シリーズの幕を閉じなければならないという、複雑な思いが残る大会でもありました。今後のRIZINの動向に注目が集まります。

対戦カード詳細

第1試合：大谷翔司 ○ vs. × 力也 (1R 2:52 TKO)
第2試合：グラント・ボグダノフ ○ vs. × 泉武志 (3R 3:16 TKO)
第3試合：雑賀“ヤン坊”達也 × vs. ○ 江藤公洋 (2R 4:12 TKO)
第4試合：渡部修斗 × vs. ○ 須藤拓真 (判定1-2)
第5試合：征矢貴 ○ vs. × 中務修良 (2R 3:29 TKO)
第6試合：金原正徳 ○ vs. × 摩嶋一整 (3R 3:37 TKO)
第7試合：関根“シュレック”秀樹 ○ vs. × 貴賢神 (2R 3:49 TKO)
第8試合：ルイス・グスタボ ○ vs. × 矢地祐介 (2R 3:14 TKO)

カード変更

* 金太郎 vs. 倉本一真 → 金太郎選手の急病により中止

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