RIZIN.42

RIZIN.42 大会概要

2023年5月6日、東京・有明アリーナにて開催されたRIZIN.42は、総合格闘技イベントRIZINの大会の一つです。有明アリーナで開催された初の総合格闘技大会という歴史的な意味も持ちます。RIZIN LANDMARK 5からわずか1週間後というタイトなスケジュールで開催された今大会は、堀口恭司選手によるバンタム級王座返上を受け、空位となった王座を争う決定戦出場をかけた重要な試合が複数組まれたことが大きな特徴でした。

メインイベントと注目の対戦カード

大会の目玉は、なんといっても第5代RIZINバンタム級王座決定戦への出場権をかけた2試合のダブルメインイベントです。

朝倉海選手 vs 元谷友貴選手: 約1年半ぶりの復帰戦となった朝倉選手は、元谷選手を3R KOで下し、王座決定戦進出を決めました。
井上直樹選手 vs フアン・アーチュレッタ選手: RIZIN.40での活躍が記憶に新しいアーチュレッタ選手は、判定勝ちで王座決定戦への切符を手にしました。

この2試合の結果、朝倉選手とアーチュレッタ選手によるバンタム級王座決定戦が、7月30日開催の超RIZIN.2にて行われることが決定しました。

その他にも、注目すべきカードが多数組まれました。キックボクシング界のレジェンド、ブアカーオ・バンチャメーク選手と安保瑠輝也選手、そして城戸康裕選手といったK-1で活躍した選手たちが参戦し、キックボクシングルールで熱戦を繰り広げました。特に、ブアカーオ選手と安保選手の対戦は、元キックボクサー魔裟斗選手の解説も加わり、大きな話題を呼びました。結果はドローという接戦となりました。MMAルールでは、RIZIN初参戦の選手や、ベテラン選手による白熱した試合が展開されました。

試合結果詳細

以下に、RIZIN.42の全対戦カードの結果を詳細に示します。

キックボクシングルール:

1. 城戸康裕 vs. 木村"ケルベロス"颯太: 判定0-3で木村選手が勝利
2. ブアカーオ・バンチャメーク vs. 安保瑠輝也: 判定0-0でドロー

MMAルール:

3. ラマザン・テミロフ vs. 浜本"キャット"雄大: 1R 4:06 TKO（グラウンドパンチ）でテミロフ選手が勝利
4. 山本琢也 vs. 横山武司: 1R 1:24 アームバーで横山選手が勝利（山本選手は計量オーバーによりペナルティ）
5. 伊藤裕樹 vs. 山本アーセン: 判定0-3で山本選手が勝利
6. 岸本篤史 vs. ビクター・コレスニック: 2R 2:57 TKO（スタンドでのキック）でコレスニック選手が勝利
7. 佐々木憂流迦 vs. ボイド・アレン: 判定3-0で佐々木選手が勝利
8. 芦田崇宏 vs. 摩嶋一整: 1R 4:43 ヴォンフルー・チョークで摩嶋選手が勝利
9. ジョン・ドッドソン vs. 竿本樹生: 判定3-0でドッドソン選手が勝利
10. 三浦孝太 vs. YA-MAN: 1R 3:13 TKO（グラウンドパンチ）でYA-MAN選手が勝利
11. ホベルト・サトシ・ソウザ vs. スパイク・カーライル: 判定3-0でソウザ選手が勝利
12. 井上直樹 vs. フアン・アーチュレッタ: 判定0-3でアーチュレッタ選手が勝利
13. 朝倉海 vs. 元谷友貴: 3R 2:25 KO（ボディへの膝蹴り）で朝倉選手が勝利

カード変更

当初の予定から変更があったカードは以下の通りです。

伊澤星花 vs. 山本美憂: 山本選手の怪我により、RIZIN.45に延期
征矢貴 vs. ラマザン・テミロフ: 征矢選手の怪我により、浜本選手が代役出場

まとめ

RIZIN.42は、バンタム級王座決定戦への道筋をつけるだけでなく、数々の激戦と、キックボクシングとMMAの垣根を超えた対戦カードで、多くの格闘技ファンを魅了しました。今後のRIZINの展開にも大きな影響を与える大会となったと言えるでしょう。地上波での放送も好評で、幅広い視聴者に格闘技の魅力が届けられました。

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