RMLグループ

RMLグループの紹介

RMLグループ（Ray Mallock Ltd.）は、モータースポーツおよびハイパフォーマンスエンジニアリングに特化した企業で、イギリスのノーサンプトシャー州ウェリングバラを拠点に1984年に設立されました。RMLは、設立以来数十年にわたり、スポーツカー、ツーリングカー、ラリーカーなど、さまざまなカテゴリでのレーシング活動を行ってきました。

マロック一族の歴史

RMLのルーツは、1936年にアーサー・マロックがオースチン・7を使ってレース活動を開始したことに起源を持ちます。アーサーは1958年、自らの名を冠したレーシングカーコンストラクター「マロック・スポーツ」を設立しました。初代モデルU2 Mk1は、多くの有名ドライバーたちのキャリアの基盤を支えることになります。その後も、フロントエンジンのフォーミュラカーや様々なプロトタイプレーシングカーを多数生産しました。

1970年代には、アーサーの息子たちリチャードとレイも、「Mk」の名を冠したマシンで活躍しました。レイは欧州F2選手権や英国F1選手権で経験を積み、後にRMLを設立しました。

RMLの成長

RMLは、設立当初から多岐にわたるレーシング活動とともに、高性能なロードカーの開発も行っています。特に日産自動車とは深い関係があり、ル・マンやBTCC（イギリスツーリングカー選手権）などで密接に協力しています。

RMLは1982年、アストンマーティンと共にグループCマシンの開発を支援し、ル・マン24時間レースに出場し、クラス4位に入賞します。1984年以降、さらなる成長を遂げ、C2クラスでの成功や、日産ワークスとの提携を経て、スポーツカー及びツーリングカーによる様々なレースでの成果を収めました。特に2000年代には、サリーン・S7Rを開発し、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズで数多くのタイトルを獲得します。

ツーリングカーとその他の活動

イギリスツーリングカー選手権（BTCC）への参加は1992年から始まり、ボクスホールとの関係で成功を収めました。日産との提携により、1997年にはプリメーラの開発を担当し、数々の勝利をあげました。

さらに、世界ツーリングカー選手権（WTCC）でも成功を収め、新しいエンジン規定への適応にも取り組みました。

市販車の開発と未来の展望

公道向けの高性能車の開発にも注力しており、フォード・GT40のレプリカや、メルセデス・ベンツと連携したSLRマクラーレンの開発も手掛けています。最近では、1952年型フェラーリ・250GT SWBにインスパイアを受けた「RMLショートホイールベース」の開発も行いました。

結論

RMLグループは、モータースポーツの躍動感とエンジニアリングの専門性を融合させ、長い歴史を持つ企業として、今後の成長が期待されている存在です。

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