S004

BRAVIA Phone S004とは

BRAVIA Phone S004は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（現：ソニー）が開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話からauブランドで発売されたCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。型番はSO004として知られています。

この端末は、auの「BRAVIA Phone」シリーズの第2弾として登場しました。特徴的なのは、チップセットに米クアルコム社製のSnapdragon S1 (QSD8650、1GHz) を採用している点です。これにより、従来のKCP+端末と比較して約2.6倍の処理速度を実現しました。プラットフォームには、Brew MPをベースにSnapdragon向けに最適化されたKCP3.0が用いられています。

また、Wi-Fi WINに対応しており、別売りの無線LANカード（microSDIOカード）を装着することで無線LANを利用することができました。

不具合と修正

BRAVIA Phone S004では、発売後にいくつかの不具合が確認され、ソフトウェアアップデートによって修正が行われました。

2010年6月22日のアップデート:
音声通話時に相手の声が音割れする問題。
簡易留守メモと通話音声メモの録音再生時に音割れする問題。
2010年8月5日のアップデート:
EZニュースEX等の受信開始時に、基地局が切り替わるとリセットされる問題。
卓上ホルダで充電完了後、外部接続端子にアダプタを接続して充電すると充電されない問題。
「充電してください」と表示された後、充電を開始しても電源がOFFになる問題。

これらの不具合は、ソフトウェアアップデートによって修正されました。ユーザーは、「auからのお知らせ」や手動でメインメニューから「5811」を入力することで、ソフトウェアを更新できました。

沿革

BRAVIA Phone S004は、以下の日程で発売・サービスが展開されました。

2010年5月17日: KDDIおよびソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズより公式発表。
2010年5月26日: 連邦通信委員会（FCC）を通過。
2010年5月28日: 中部・関西・沖縄地区で発売開始。
2010年6月4日: 上記以外の残りの地域で発売開始。
2012年7月22日: L800MHz帯エリアの音声・通信サービスが停波。以降はN800MHz帯および2GHz帯エリアで利用されることになりました。
2014年6月30日: Wi-Fi WINのサービスが終了。
2022年3月31日: auの3Gサービスが完全終了し、本機種は利用不可となりました。

主な機能・サービス

BRAVIA Phone S004は、当時としては高機能な携帯電話として、多くのユーザーに利用されました。Snapdragonプロセッサによる高速処理や、Wi-Fi WINに対応した点が特徴的です。

関連項目

JMP-S004: S004のJALマイルフォン仕様の同型機種。
S005: マルチキャリアRev.A対応のS004の後継機種。
BRAVIA: ソニーのテレビブランド。
BRAVIAケータイ: ソニーのBRAVIAブランドを冠した携帯電話シリーズ。
Walkman Phone Premier3 (SOY01): S004の先代にあたるWオープンスタイルの機種。
BRAVIA Phone U1 (SOY02): S004の先代のBRAVIA Phone。
REGZA Phone T004: S004と同様にSnapdragonとKCP3.0を搭載した東芝製の機種。

外部リンク

S004（au）
* S004（ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ）

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