Premier3

「Walkman Phone, Premier3」（ウォークマン フォン プレミアキューブ）は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（現：ソニー）が日本国内向けに開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話からauブランドで発売されたCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。製造型番はSOY01。

この端末は、「Walkman Phone」シリーズの2機種目であり、「ウォークマンケータイ」としては通算4代目にあたります。従来の同シリーズの日本国内向け端末はスライド型でしたが、本機はW44S以来となるデュアルオープン式を採用しています。先代のWalkman Phone, Xminiが再生に特化した端末だったのに対し、Premier3は、ポータブルCDプレイヤーやポータブルMDプレイヤーなどのオーディオ機器のアナログ出力から録音できるダイレクトレコーディング機能を備えています（ビットレートは128kbps固定）。この機能を利用するには、別売りのアナログライン入力用接続ケーブルが必要です。

また、ステレオスピーカー付きのUSBクレードルが同梱されており、端末の充電や音楽の再生が可能です。さらに、ワンセグ、Bluetooth、グローバルパスポートCDMA、319万画素のカメラ機能にも対応しています。

従来のウォークマンケータイおよびWalkman Phoneは、数GBの大容量内蔵メモリを搭載するのが通例でしたが、本機の本体メモリは50MB（BREW専用として別途50MB）と比較的少ない容量になっています。その代わりに2GBのmicroSDカードが付属していますが、microSDHCカードやメモリースティックマイクロには対応していません。

沿革

2009年1月29日：KDDIおよびソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズより公式発表。
2009年2月6日：全国にて一斉発売。
2009年7月末：販売終了。
2012年7月22日：旧800MHz帯による3Gサービスの完全終了・完全停波。以降は新800MHz帯および2GHz帯での利用。
2022年3月31日：3Gサービスの完全終了・完全停波により利用不可。

主な機能・サービス

ダイレクトレコーディング機能（別売ケーブルが必要）
ステレオスピーカー付きUSBクレードル同梱
ワンセグ
Bluetooth
グローバルパスポートCDMA
319万画素カメラ

不具合および新機能の追加

2009年3月10日：ミュージックキーなどを押下すると、サブディスプレイの表示が乱れる場合がある不具合を修正。
2009年4月24日：EZweb利用中に電源のリセットやキー操作を受け付けない状態になる場合がある不具合を修正。マルチプレイウィンドウにて「データフォルダ」と「microSDデータフォルダ」を同時起動しようとした場合に表示されるポップアップ画面の内容を変更。
2010年6月24日：宅内用小型基地局「auフェムトセル」に対応。

関連項目

Xmini (W65S)：同機と同様『Walkman Phone,』を名乗るコンパクトなスライド式端末。
W44S：先代のデュアルオープン式端末。
S004：後継のデュアルオープン式端末。
H001：同時期発表のデュアルオープン式端末。
ウォークマン
Wオープン
* AwakEVE：UVERworldのアルバム。収録曲『99/100騙しの哲』のPV撮影で同機が使用。

脚注

Premier3 (au) - ウェイバックマシン（2009年2月1日アーカイブ分）

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