Wi-Fi WIN

Wi-Fi WIN（ワイファイ ウィン）とは

Wi-Fi WINは、かつてauブランドを展開していたKDDIと沖縄セルラー電話が提供していた、フィーチャーフォン向けの無線LAN（Wi-Fi）接続サービスです。このサービスは、2014年6月30日をもって終了しました。

サービスの概要

従来の携帯電話回線（CDMA 1X WINやWIN HIGH SPEED）を使用せず、Wi-Fiを経由してインターネットに接続することで、理論上最大54Mbpsの高速通信が可能となり、パケット通信料を節約できるのが特徴でした。IEEE 802.11b/g規格に対応した機器で利用でき、無線LANのワンタッチ接続機能としては、AOSS（バッファロー）、らくらく無線スタート（NECアクセステクニカ）、WPSに対応していました。

ただし、サービスを利用するには「ガンガンメール」と「EZ WINコース」への加入、または別途申し込みと「EZ WINコース」への加入、そして「パケット通信料定額/割引サービス」（ダブル定額など）への加入が必要でした。また、EZwebへの接続にはVPNが使用されていたため、ルーター利用時はIPsecパススルー対応機種でないと、アクセスポイントには接続できてもEZwebへの通信がタイムアウトするという注意点もありました。

サービス終了の背景

スマートフォンの急速な普及に伴い、auケータイ（フィーチャーフォン）の利用者が減少したため、KDDIは2014年6月30日をもってWi-Fi WINのサービスを終了しました。新規申し込み受付は2013年11月11日に終了し、サービス自体は2014年7月1日以降に自動解約となりました。

現在、au端末でWi-Fi経由で各種通信が可能なのは、スマートフォンやタブレット、mamorino Watch（ZTF31）と簡単ケータイ KYF32を除くAndroid搭載のau 4G LTE対応フィーチャーフォンです。

対応機種（2014年4月時点）

以下は、Wi-Fi WINに対応していた主な機種です。機種名の後ろに☆印が付いているものはiidaブランド、★印が付いているものはWIN HIGH SPEED（CDMA2000 1xEV-DO MC-Rev.A）にも対応しています。

biblio（TSY01）
AQUOS SHOT SH006
AQUOS SHOT SH008
BRAVIA Phone [S004]
REGZA Phone S004'>[T004]
EXILIMケータイ CA006
G'zOne TYPE-X（CAY01）
AQUOS SHOT SH010
BRAVIA Phone [S005]★
Cyber-Shotケータイ [S006]★
S006'>[T006]★
[G11]☆★
[S007]★
S007'>[T007]★

S007'>[T007]は、Wi-Fi WIN対応フィーチャーフォンとして最終機種にあたります。

月額利用料金

Wi-Fi WINの月額利用料金は500円（税別）でしたが、2014年6月30日をもってサービス終了となりました。なお、2009年6月19日から2011年6月30日までは無料でした。

公衆無線LANでの接続について

2014年6月30日のサービス終了時点で、Wi-Fi WINで接続可能だった主な公衆無線LANは以下の通りです。

接続可能

FREESPOT
WIRELESS GATE (トリプレットゲート)
Wi2 300 (ワイヤ・アンド・ワイヤレス)
ホットスポット・OCNホットスポット (NTTコミュニケーションズ)
livedoor Wireless (ライブドア)
BBモバイルポイント (ソフトバンクテレコム)

接続不能

au Wi-Fi SPOT(ワイヤ・アンド・ワイヤレス)
フレッツスポット(NTT東日本、NTT西日本)
docomo NTTドコモ'>[Wi-Fi]
UQ UQコミュニケーションズ'>[Wi-Fi]
FON
ソフトバンクWi-Fiスポット(ソフトバンクモバイル)

一部エリアのみで展開している接続不能な公衆無線LAN

成田エクスプレス (SSID: UQ_Wi-Fi)
成田国際空港 (SSID: NRT-AIRPORT)
* 東京ミッドタウン(SSID: TokyoMidtown)

まとめ

Wi-Fi WINは、auのフィーチャーフォンユーザー向けに提供された便利なサービスでしたが、時代の流れとともにその役割を終えました。しかし、その高速通信やパケット料金の節約というコンセプトは、現在のスマートフォンにも引き継がれています。サービスは終了しましたが、当時の技術や市場動向を振り返る上で重要なサービスと言えるでしょう。

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