SAMURAI SPIRITS (2019年のビデオゲーム)

SAMURAI SPIRITS (2019)

『SAMURAI SPIRITS』（サムライスピリッツ）は、SNKが2019年に発売した対戦型格闘ゲーム。略称は『令サム』。

PlayStation 4|PlayStation_4、Xbox One、Nintendo Switch、アーケード、Google Stadia、Xbox Series X/S|Xbox Series X_S、Steamと多様なプラットフォームで展開された。パッケージ版はPS4とSwitchのみ。

2008年の『サムライスピリッツ閃』以来、11年ぶりの完全新作として、シリーズの時系列では『サムライスピリッツ零』と初代『SAMURAI SPIRITS』の間に位置し、『零』の1年後の物語が繰り広げられる。

ゲームシステム

従来の怒りゲージに加え、今作ではAIがプレイヤーの行動を学習し、その分身「ゴースト」を生成する機能が搭載された。オフラインでのプレイ体験をAIが学習し、アップロードすることで、他のプレイヤーとの対戦も可能になる。

登場キャラクター

主要キャラクター

覇王丸（はおうまる） - 声：中村大樹
ナコルル - 声：中原麻衣
服部半蔵（はっとり はんぞう） - 声：西前忠久
ガルフォード - 声：駒田航
橘右京（たちばな うきょう） - 声：櫻井慎二朗
千両狂死郎（せんりょう きょうしろう） - 声：前塚あつし
柳生十兵衛（やぎゅう じゅうべえ） - 声：中博史
タムタム - 声：森田了介
シャルロット - 声：土師亜文
牙神幻十郎（きばがみ げんじゅうろう） - 声：コング桑田
アースクェイク - 声：利根健太朗
色（しき） - 声：森永千才
徳川慶寅（とくがわ よしとら） - 声：古川慎
鞍馬夜叉丸（くらま やしゃまる） - 声：天﨑滉平：本作で初登場した烏天狗の義賊。幕府に恨みを抱く。
ダーリィ・ダガー - 声：小林ゆう：本作で初登場した船大工。工具を武器とする。
呉瑞香（ウー レイシャン） - 声：劉セイラ：本作で初登場した清の風水師。ドジな一面も。

DLC追加キャラクター

リムルル - 声：大野柚布子
緋雨閑丸（ひさめ しずまる） - 声：小市眞琴
首斬り破沙羅（くびきりばさら） - 声：村井雄治
風間火月（かざま かづき） - 声：政木まさき
王虎（ワンフー） - 声：堂坂晃三
真鏡名ミナ（まじきな ミナ） - 声：石川由依
風間蒼月（かざま そうげつ） - 声：長谷川芳明
いろは - 声：ミルノ純
ウォーデン - 声：てらそままさき (『フォーオナー』より)
公孫離（コウソンリ） - 声：市ノ瀬加那 (『王者栄耀』より)
チャムチャム - 声：谷口夢奈
高嶺響（たかね ひびき） - 声：上坂すみれ (『月華の剣士』より)
天草四郎時貞（あまくさしろうときさだ） - 声：白川周作
梅喧（ばいけん） - 声：浅野まゆみ (『GUILTY GEAR Xrd REV 2』より)

ボスキャラクター

* 静御前（しずかごぜん） - 声：上田純子：本作で初登場したCPU専用キャラクター。

ゴースト機能

AIがプレイヤーの操作を学習し、ゴーストを作成。道場モードで対戦可能。ゴーストは対戦モードでのプレイヤーの挙動を学習し、アップロードやダウンロードも可能。

開発

SNKが開発を担当。『THE KING OF FIGHTERS XIV』や『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』のスタッフを中心に開発チームが結成された。ディレクター兼アートディレクターは黒木信幸、プロデューサーは小田泰之。

多くのファンからの要望に応えること、eスポーツコミュニティ向けの作品を作ることが開発の目的。

タイトルを初代と同じにしたのは、新規プレイヤーが近づきやすくするため。

システム

「リブート」をコンセプトに、一撃必殺の伝統を継承しつつ、システムとグラフィックを強化。オンラインマッチも導入。『真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変』をベースに、過去作の良い点を織り交ぜた。

操作の簡略化も図られ、強斬りを一つのボタンで発動できるように。

体験版での入力遅延の指摘を受け、発売時に修正パッチが配信された。

ゴースト機能の導入

機械学習をおもちゃとして組み込むことで、プレイヤーが機械学習の動作を楽しめるように工夫。格闘ゲームを遊んだことがない人にもアピールできる要素として導入された。

キャラクター設定・選出

既存キャラクターは、時代設定、人気、性能を基準に選定。新キャラクターは、「イケメンの鎧武者」「怪力の女性」「風水師」というコンセプトをもとにデザインされた。

グラフィック

リアルなグラフィックではなく、3Dモデルによる華やかなキャラクター表現に注力。必殺技の演出を強化し、背景変化などの演出も導入。

残酷表現は抑えめにし、想像力を掻き立てる演出を目指した。

音響デザイン

リアルな効果音を追求しつつも、誇張された表現を取り入れた。和楽器を多用し、キャラクターごとに異なる音環境を設定。

音楽

新曲を中心に制作。既存キャラクターの楽曲は、過去の人気曲を超えるような新しい代表曲を目指した。一部の音楽は和楽器ユニットHIDE×HIDEが担当。

評価

Game Watchの遠藤浩之は、過去の『サムライスピリッツ』へのリスペクトに満ちていると評価。

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