SO705i

FOMA SO705iは、ソニー・エリクソン（現ソニーモバイルコミュニケーションズ）が開発し、NTTドコモから発売された第三世代携帯電話（FOMA）端末です。この機種は、前モデルのSO704iからデザインを一新し、薄さを際立たせた直線的なフォルムが特徴です。従来のターゲット層であった若い女性だけでなく、男性にも受け入れられるデザインを目指しました。

デザイン面では、SO702i以降のFOMA SO70*シリーズで継承されてきた「着せ替え」コンセプトを重視しています。イルミネーション機能に加え、別売りのStyle-Upパネルを組み合わせることで、ユーザーは多彩な外観変化を楽しむことができます。また、ダウンロードによるイルミネーションパターンの追加も可能で、個性をより強く表現できます。

操作性においては、指の腹にフィットする凸形状の「ウェーブスクエアキー」を搭載しています。これにより、快適な操作感を実現しました。ただし、SO905iに搭載されていた「+JOG」には対応していません。また、SO703i、SO704iでは非対応だったバックグラウンド再生に対応し、音楽再生中にiモードやメールなどの操作が可能になりました。

内部システムでは、従来のソニー・エリクソン製FOMAとは異なり、Linux OSを採用しています。これにより、機能の拡張性や安定性が向上しました。主な特徴として、頻繁に連絡する相手の電話帳をすぐに呼び出せる「直デン」機能や、マクロ切替機能付きの固定焦点式カメラ（N705iと同等）が搭載されています。さらに、音楽再生機能では、WMA形式のファイルにも対応しました。

プリインストールiアプリとしては、「Gガイド番組表リモコン」、「DCMXクレジットアプリ」、「ケータイクレジットiD」が含まれています。

発売までの経緯として、2007年11月1日に開発が発表され、同年12月10日に技術基準適合証明（TELEC）を通過、12月13日には電気通信端末機器審査協会（JATE）を通過しています。その後、2008年1月10日に報道関係者向けの内覧会で実機が公開され、同年2月22日に販売が開始されました。

発売後には、ソフトウェアの不具合も確認され、修正のためのソフトウェア更新が実施されています。2008年5月13日には、2in1の「Bモード」設定中にリダイヤルを削除すると「Aモード」のリダイヤルも削除される不具合や、デコメ絵文字入りの署名設定時に新規メール作成で電源がリセットされる不具合が修正されました。また、2009年1月20日には、一部の「きせかえツール」設定時に通常選択できないメニューが表示される不具合が修正されています。

関連機種としては、SO706i、SO905i、SO905iCSが挙げられます。また、auのW53Sは、Style-Upパネルで着せ替えが可能という点で、この端末と共通の特徴を持っています。

詳細な情報については、NTTドコモのFOMA SO705iサポートページを参照してください。

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