SO703i

FOMA SO703i

FOMA SO703iは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（現・ソニーモバイルコミュニケーションズ）が開発した、NTTドコモの第三世代携帯電話（FOMA）端末です。

概要

この端末の最大の特徴は、日本初の香りを着せ替えられる「Style-Upパネル」を採用したことです。デザインに合わせて香りも変えることができ、当時の携帯電話としては画期的な機能でした。イメージキャラクターには押切もえさんが起用されました。

オペレーティングシステムにはSymbian OSを採用し、NTTドコモのFOMA向けソフトウェアプラットフォーム「MOAP」を利用しています。SO903iをベースに開発されており、703iシリーズでありながら、903シリーズに近い機能を有しています。

メイン液晶には、703iシリーズ中最大の2.7型・縦横比16:9のフルワイド液晶を搭載しています。SONYの液晶テレビ「BRAVIA」の技術を応用した高画質化エンジン「RealityMAX」を搭載しており、コントラストの向上と輪郭の強調により、モバイルディスプレイでもメリハリの利いた映像を楽しめます。また、ボタンはオレンジ色に光る仕様となっています。

SO903iと同様に、送受信したメールや写真、スケジュールなどをカレンダーの該当日にリンクして記憶する「ライフタイムカレンダー」機能を搭載しています。過去の出来事を振り返ることができる便利な機能です。

音楽プレイヤー機能も搭載していますが、SO903iがATRACとMP3に対応していたのに対し、SO703iはAAC形式のみに限定されています。また、連続再生時間もSO903iの最大約47時間に対して、こちらは約4時間と短くなっています。音楽を聴きながらメールやiモードを使用することはできません。外部メモリーにはmicroSDを採用し、ソニー・エリクソンの携帯電話としては初めてメモリースティック規格を使用しない機種となりました。SO903iと比較して、GPS、3Gローミング、内蔵カメラの手ぶれ補正機構やオートフォーカスなどの機能が省かれています。

その他、プッシュトーク、メガiアプリ、着うたフル、iCお引っ越しサービスに対応したおサイフケータイ機能など、70xシリーズでありながら903シリーズに近い機能を有しています。

Style-Upパネルとアロマシート

Style-Upパネルは、背面のカラーバリエーションを変更できる着せ替え可能なパネルです。半透明の塗装が施されており、本体背面のサブディスプレイによる時間表示などがパネル表面に浮かび上がるように表示されます。

各パネルには、テーマに合わせた香りの「アロマシート」が添付されています。アロマシートは、香りのマイクロカプセルをシート状に形成したもので、マイクロカプセルが弾けることで、パネルと本体のわずかな隙間に香りが溜められ、徐々に放出される仕組みです。

現在販売されているカラーバリエーションと香りは以下の通りです。

Aqua（爽やかなベルガモットミントの香り）/本体色Aqua Whiteに添付
Marble（あまいミルキーフローラルの香り）
Exotic（気ままなトロピカルソルベの香り）
Romantic（優しいフルーティローズの香り）/本体色Romantic Goldに添付
Flow（とろけるハニーダージリンの香り）
Gorgeous（華やぐホワイトムスクの香り）
Misty（神秘的なオークシトラスの香り）/本体色Misty Blackに添付
Twilight（安らぐオリエンタルモカの香り）
Ocean（静寂なディープブルーの香り）

この他にも、有名ブランドとコラボレーションした限定パネルが発売されました。

歴史

2006年12月5日：技術基準適合証明 (TELEC) 通過
2006年12月13日：電気通信端末機器審査協会 (JATE)通過
2007年1月16日: D703i・F703i・N703iD・P703i・SH703i・SO703i・N703iμ・P703iμ・SO903iTV・D800iDSの開発が発表。
2007年2月23日：発売

不具合

音楽機能関連の不具合が報告されています。

ミラー

外観デザインのミラー効果に関する情報が一部で確認されています。

外部リンク

FOMA SO703i
SO703i - ソニー・エリクソンのFAQサイト
Sony Ericsson FOMA SO703i | Symbian
ITmedia +D モバイル：写真で解説する「SO703i」

開発者インタビュー

開発者インタビューに関する情報は、現時点では確認されていません。

関連項目

SO702i
SO903i
SO903iTV
* SO704i

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