SO906i

FOMA SO906i：BRAVIAケータイの進化

FOMA SO906iは、ソニー・エリクソン（現ソニーモバイルコミュニケーションズ）が開発したNTTドコモのFOMA端末です。SO905iの後継機として登場し、特に映像美にこだわった「BRAVIAケータイ」として、その名に恥じない高画質と機能性を実現しています。

デザインと操作性の進化

SO906iは、回転2軸型のボディを継承しながらも、サイズはよりコンパクトになり、軽量化も図られています。前モデルSO905iに搭載されていたジョグダイヤル「+JOG」や背面のミュージックタッチキーは廃止されましたが、代わりに加速度センサーが搭載され、本体の動きに連動する「U字イルミネーション」やタップ操作が可能になりました。

背面には3段階に調整可能なワンセグスタンドが備わり、使用中に無理な力がかかると自動的に折りたたまれる安全設計となっています。また、SO905iでは非対応だったiアプリの音声入力に対応し、翻訳アプリもプリインストールされています。

充実の機能とスペック

内蔵メモリは1GB、外部メモリは最大8GBのmicroSDHCカードに対応しています。音楽再生では、SO905iで対応していたATRACは非対応となりましたが、WMAに加え、携帯電話としては珍しいMP3形式のファイルも再生可能です。グアム、米国、豪州など海外での3Gローミングにも対応しており、国際的な利用も可能です。

プリインストールアプリ

• - LUMINES for SO906i
• - モバイル辞書
• - アバターメーカー for SO
• - ウォーニングマンワリカン電卓
• - デコ絵つくーる
• - AmbientTimeWhite
• - Stopwatch/Timer
• - モバイルGoogleマップ
• - Gガイド番組表リモコン
• - 「DCMX」クレジットアプリ
• - ケータイクレジットiD
• - FOMA通信環境確認アプリ
• - 地図アプリ
• - iアプリバンキング
• - 楽オク出品アプリ2

ワンセグ機能

• - EPG（録画予約可能）
• - 外部メモリへの録画
• - 字幕放送
• - マルチウィンドウ
• - 連続視聴時間：約4時間10分

歴史と発売

SO906iは、2008年2月に技術基準適合証明を通過し、同年5月27日に他の機種とともに開発が発表され、6月2日に発売開始されました。

不具合とソフトウェア更新

発売後、いくつかの不具合が確認され、ソフトウェアの更新によって修正が行われました。

2008年8月5日の更新内容

• - 特定放送局でのワンセグ視聴不具合とそれに伴う不具合の修正
• - スケジュール設定における休祝日アラームの不具合修正
• - ローマ数字や特殊文字のメール表示不具合の修正

2009年6月23日の更新内容

• - 電話帳登録者からのメール着信音が鳴らない不具合の修正
• - iメニュー検索におけるエラー表示の修正
• - 海外の一部地域での通話・通信不具合の改善

関連機種

• - SO905i: 前モデル
• - SO903iTV: BRAVIAケータイの前身

外部リンク

• - FOMA SO906i - NTTドコモ
• - SO906i - ソニー・エリクソン

SO906iは、その洗練されたデザインと高機能性で、多くのユーザーに支持されたFOMA端末です。特にBRAVIAケータイとしての高画質映像体験は、当時の携帯電話の映像レベルを大きく向上させました。

もう一度検索