Sledgehammer Games

スレッジハンマーゲームズについて

スレッジハンマーゲームズ（Sledgehammer Games, Inc.）は、アメリカに拠点を置くビデオゲーム開発スタジオであり、2009年に業界のベテランであるグレン・スコフィールドとマイケル・コンドリーによって設立されました。二人はそれ以前にVisceral Gamesで人気作『デッドスペース』の開発に携わっていました。スレッジハンマーゲームズは独立した企業でありながらアクティビジョンの完全子会社であり、カリフォルニア州フォスターシティに本社を構えています。

歴史のはじまり

共同設立者であるスコフィールドとコンドリーは、2005年にEAからリリースされた『007 ロシアから愛を込めて』の制作にディレクターとエグゼクティブプロデューサーとして関与していました。その後、彼らは『デッドスペース』での成功を活かし、スレッジハンマーゲームズを設立しました。設立後、彼らはアクティビジョンに対し、コールオブデューティシリーズのスピンオフ作品としてTPS形式のタイトルを提案します。この提案により、スレッジハンマーはアクティビジョンと提携を結ぶことになります。

スレッジハンマーゲームズは、設立から数ヶ月でコールオブデューティの開発に取り組み、プロトタイプを完成させました。しかし、Infinity Wardの組織内のトラブルにより、プロジェクトの状況は変わります。スレッジハンマーはインフィニティ・ウォードと協力し、シリーズ最新作である『MW3』の共同制作に取り組むことになりました。このような異なる背景を持つスタジオ同士のコラボレーションは、互いの開発方法や文化の違いにもかかわらず、相互に補完し合う特徴的な関係を形成しました。

主な作品

スレッジハンマーゲームズは数多くの人気タイトルを手がけています。『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』はその代表作の一つであり、発売時には最速で売れたゲームとしても知られています。続いて、2014年には『コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア』を発表し、再び高い評価を得ました。この作品では、未来的なパワードスーツを装備した兵士たちが戦う姿が描かれています。

2017年には『コール オブ デューティ ワールドウォーII』をリリースし、歴史的な戦争を舞台にしたストーリーが注目を集めました。さらに、2021年には『コール オブ デューティ ヴァンガード』、2023年には『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアIII』と、次々と新作を発表し続けています。

文化と職場環境

スレッジハンマーゲームズは、オープンプランなスタジオ環境を大切にし、クリエイティブな思考を促進しています。スタッフの離職率はわずか1%以下と極めて低く、新入社員には同社の価値観を象徴するチャレンジコインが授与されるという独自の文化を持っています。これは第一次世界大戦時の兵士たちの連帯感を象徴する慣習に由来しており、新しいメンバーを温かく迎え入れる姿勢が表れています。

また、共同設立者であるスコフィールドとコンドリーは、2018年にはアクティビジョンに移籍した後、それぞれが退社しています。2023年には親会社のアクティビジョン・ブリザードがマイクロソフトに買収され、スレッジハンマーゲームズもその傘下になりました。

結論

スレッジハンマーゲームズは、アクションゲームの分野で確固たる地位を築き上げています。特に『コール オブ デューティ』シリーズにおいて、同スタジオが手がけた作品はプレイヤーから高い評価を受け、業界内での影響力を確立してきました。これからも新たな挑戦と革新をもって、ゲーム業界に貢献し続けることでしょう。

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