Songs (織田哲郎のアルバム)

織田哲郎『Songs』：セルフカバーで蘇る名曲たち

1993年、作曲家として頂点を極めた織田哲郎が、初のセルフカバーアルバム『Songs』をリリース。オリジナルアルバム『T』と同時発売された本作は、織田自身の作曲家としての軌跡を振り返り、新たな息吹を吹き込んだ作品集として、オリコンチャート7位を記録しました。

制作の背景と豪華な参加アーティスト

『Songs』の制作には、数々の著名なミュージシャンが参加しています。TWINZERの生沢佑一が「OH SHINY DAYS」を歌い、T-BOLAN「サヨナラから始めよう」のレコーディングにも参加。DEENの池森秀一は「このまま君だけを奪い去りたい」と「翼を広げて」の原曲を歌唱。大黒摩季は「チョット」の原曲を歌い、上野洋子は「咲き誇れ愛しさよ」のコーラスを担当。「SUMMER DREAM」では、楽器を一切使用せず、鈴木康志のコーラスのみで構成されるという、新たな試みも行われました。

収録曲とその魅力

アルバムには、織田哲郎が手がけた数々のヒット曲が、新たなアレンジで収録されています。

世界中の誰よりきっと（原曲：中山美穂 & WANDS）
上杉昇と中山美穂による歌詞と、JIMMIE HASKELLと織田哲郎によるストリングスアレンジが、原曲の魅力を引き立てます。
このまま君だけを奪い去りたい（原曲：DEEN）
上杉昇の作詞、JIMMIE HASKELLの編曲が、切ない歌詞とメロディをよりドラマチックに彩ります。
愛を語るより口づけをかわそう（原曲：WANDS）
上杉昇の作詞、JIMMIE HASKELLのストリングスアレンジが、疾走感あふれるロックナンバーをさらに高めます。
チョット（原曲：大黒摩季）
大黒摩季の作詞、織田哲郎とDENNIS MATKOSKYの編曲が、パワフルなボーカルとダンサブルなサウンドを際立たせます。
* SUMMER DREAM（原曲：TUBE）
亜蘭知子の作詞、鈴木康志と池田大介の編曲が、夏の爽やかさと切なさを表現した、印象的なナンバーです。

参加ミュージシャン

ギター: 織田哲郎、ジェフ・バクスター、デニス・バディマー、吉川忠英
ドラム: バーナード・パーディ、デヴィッド・ケンパー、江口信夫
ベース: リー・スクラー、美久月千晴
キーボード: ビリー・プレストン、クレイグ・ダーギー、難波弘之
パーカッション: パウリーニョ・ダ・コスタ
ハーモニカ: リー・オスカー
ヴァイオリン: 金子飛鳥
コーラス: 池森秀一、大黒摩季、上野洋子、鈴木康志、栗林誠一郎、牧穂エミ

『complete of 織田哲郎 at the BEING studio』への収録

「咲き誇れ愛しさよ」と、TUBE、亜蘭知子らとの音楽ユニット「渚のオールスターズ」名義で発表した「Be My Venus」以外の全曲は、『complete of 織田哲郎 at the BEING studio』に収録されています。

織田哲郎の作曲家としての才能と、豪華ミュージシャンたちの演奏が融合した『Songs』は、J-POP史に残る名盤として、今もなお多くの音楽ファンに愛され続けています。

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