TOKYO GIANTS TOWN

TOKYO GIANTS TOWN (トウキョウ・ジャイアンツ・タウン)とは

東京都稲城市に位置する、読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの3社が開発したスポーツエンターテイメント施設です。運営は東京ジャイアンツタウン・マネジメントカンパニー（よみうりランド内）が行います。

読売ジャイアンツが2025年3月から運用を開始した二軍球場「ジャイアンツタウンスタジアム」と、よみうりランドが運営する水族館などの施設を合わせた総称であり、野球場と水族館が一体となった複合施設として展開されます。

概要

これまで読売ジャイアンツの2・3軍は、よみうりランド内の読売ジャイアンツ球場（川崎市多摩区）を練習・試合に使用していましたが、手狭になったため、2016年10月に稲城市矢野口の市有地を購入し、新たな二軍専用球場を建設することになりました。

2023年1月には、よみうりランドがこの球場開発に参画し、球場に隣接して水族館や飲食施設を併設する計画が追加され、スポーツとエンターテインメントを融合した街づくりへと発展しました。当初の予定より2年遅れて2025年3月に球場が開業し、全体完成は2027年度を目指しています。

2024年12月17日には、新球場の一般向け開業日が2025年3月1日と発表され、開業日には、堀内恒夫氏、原辰徳氏、高橋由伸氏といった巨人軍の監督経験者が来場し、華々しいスタートを切りました。

タウン全体の施設

野球場 (ジャイアンツタウンスタジアム)
水族館
飲食施設
駐車場 (普通車 約120台)

球場スタンドと水族館はコンコースで繋がっており一周できます。また、都道124号上の歩道橋を通じて飲食施設や駐車場へのアクセスも可能です。

ジャイアンツタウンスタジアム

工事期間: 2023年7月着工、2024年12月竣工
敷地面積: 35,131m2
建築面積: 5,300m2
構造: 地上3階建て、鉄筋コンクリート造 (一部鉄骨造)
グラウンド:
両翼100m、中堅122m
人工芝 (住友ゴム工業「Hibrid-Turf XP-mono」)
充填材: Palmfill (ココヤシ原料)
アンダーパッド: 環境配慮型S-PAD (リサイクルポリエチレン)
照明塔: LED 6基 (Musco Lighting Japan製)
ビジョン: LEDフルビジョン (ダクトロニクス製)
音響システム: 電音エンジニアリング製
収容人数: 約2,900席
その他:
室内練習場 (2階に観覧用キャットウォーク)
サブグラウンド (全面人工芝、4,800m2)
球団グッズショップ
スタンド内飲食店
G×DOMDOM (ドムドムハンバーガー新業態)
らーめん 山頭火 (期間限定出店)
エレベーター、トイレ、ベビールーム

球場の特徴

米マイナーリーグの球場を参考に、V9時代を築いたかつての巨人軍多摩川グラウンドの雰囲気を再現。ファンが選手をより身近に感じられるよう、コンパクトなスタンド設計となっています。コンコースは球場と水族館を一周できる構造で、室内練習場の2階には練習を見学できるキャットウォークが設置されています。

人工芝には、ロングパイル扁平型ヤーンの「Hibrid-Turf XP-mono」と、ココヤシを原材料とした充填剤「Palmfill」を使用。保水機能により表面温度の上昇を抑制し、選手の負担軽減に配慮しています。

照明は、選手の目線に入りにくい高さに設置され、下から照射する投光器も備えられています。音響システムは周辺住宅地への配慮がなされたものが採用されています。

スタンドにはテラス席や外野芝生席、エキサイトシートが設けられ、バックネット裏には関係者専用のテーブル付き座席があります。

イースタン・リーグの巨人主催試合や練習のほか、アマチュア野球、少年野球教室などにも利用され、地域住民の憩いの場としての活用も目指しています。

サブグラウンド

練習だけでなく、地域の幼稚園や保育園の散歩ルートや運動会など、地域イベントにも活用され、コミュニティづくりの場としても機能します。

既存のジャイアンツ球場

新球場完成後も存続し、主に3軍の練習・試合会場として利用されます。2つの異なる特徴を持つグラウンドを使い分けることで、より効果的な育成環境を提供します。

水族館

球場の外野後方に建設される水族館は、「生き物が主役」をテーマに、自然環境の再現と環境保全への貢献を目指しています。多摩川水系の展示や最新の水処理設備の導入など、地域や地球環境に配慮した施設となる予定です。

構造: 地下1階・地上3階建て、鉄筋コンクリート造
施設面積: 9,874m2
延床面積: 7,678m2
総水量: 2,000t (大水槽水量: 1,300t)
完成予定: 2027年

アクセス

京王相模原線 京王よみうりランド駅から徒歩18分、稲城駅から徒歩15分
京王よみうりランド駅からの無料シャトルバス (プロ試合開催日)
小田急バス「東京ジャイアンツタウン」停留所
稲城市コミュニティバス「iバス」D・Eコース
中央自動車道 稲城ICまたは府中スマートICから約2.6km、調布ICから約5.4km
東名高速道路 東名川崎ICから約10km

駐車場は完全キャッシュレス精算で、プロ公式戦開催日は前売り電子チケットが必要です。

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