UFC 115

UFC 115: Liddell vs. Franklin 大会詳報

2010年6月12日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーのGMプレイスにおいて、世界的な総合格闘技団体UFCのイベント、UFC 115: Liddell vs. Franklinが開催されました。この大会は、2010年5月8日に開催されたUFC 113からわずか1ヶ月後という短いインターバルでの開催であり、カナダにおける4度目のUFC大会となりました。

メインイベント：伝説の対決

大会のメインイベントは、The Ultimate Fighter (TUF) シーズン11でコーチを務めたチャック・リデルとリッチ・フランクリンによるライトヘビー級戦でした。両選手はUFCを代表するレジェンドとして知られ、この対戦は長年のファンにとって待ち望まれたカードでした。TUFシーズン11では、当初ティト・オーティズがコーチを務める予定でしたが、フランクリンが代役を務めることになり、このコーチ対決は大会の大きな注目点となりました。結果は、フランクリンが1ラウンド4分55秒に右フックでリデルをKOし、勝利を収めました。この劇的な勝利は、フランクリンのキャリアにおける重要なマイルストーンとなりました。

充実のアンダーカード

メインイベント以外にも、多くの注目カードが組まれました。プレリミナリィカード、Spike中継カード、そしてメインカードと、様々な階級のファイターたちが激闘を繰り広げました。ウェルター級では、マイク・パイル、クロード・パトリック、ジェームス・ウィルクスといった強豪たちが勝利を掴みました。ミドル級ではマリオ・ミランダがTKO勝ちを収め、ライト級ではマット・ワイマンとエヴァン・ダナムがそれぞれ勝利を飾りました。

メインカードでは、カーロス・コンディットがローリー・マクドナルドをTKOで破り、ベン・ロズウェルがギルバート・アイブルに判定勝ち。マルティン・カンプマンもパウロ・チアゴに判定勝ちを収め、ヘビー級ではミルコ・クロコップがパトリック・バリーをチョークスリーパーでサブミッション勝ちしました。これらの試合は、高い技術と激しい展開で観客を魅了し、大会全体を盛り上げました。

大会結果詳細

以下、各試合の結果です。

プレリミナリィカード

第1試合：マイク・パイル ○ vs. × ジェシー・レノックス (3R 4:44 三角絞め)
第2試合：クロード・パトリック ○ vs. × ヒカルド・フンシ (2R 1:48 ギロチンチョーク)
第3試合：ジェームス・ウィルクス ○ vs. × ペーター・ソボッタ (3R終了 判定3-0)
第4試合：マリオ・ミランダ ○ vs. × デビッド・ロワゾー (2R 4:07 TKO)

Spike中継カード

第5試合：マット・ワイマン ○ vs. × マック・ダンジグ (1R 1:45 TKO)
第6試合：エヴァン・ダナム ○ vs. × タイソン・グリフィン (3R終了 判定2-1)

メインカード

第7試合：カーロス・コンディット ○ vs. × ローリー・マクドナルド (3R 4:53 TKO)
第8試合：ベン・ロズウェル ○ vs. × ギルバート・アイブル (3R終了 判定3-0)
第9試合：マルティン・カンプマン ○ vs. × パウロ・チアゴ (3R終了 判定3-0)
第10試合：ミルコ・クロコップ ○ vs. × パトリック・バリー (3R 4:30 チョークスリーパー)
第11試合：リッチ・フランクリン ○ vs. × チャック・リデル (1R 4:55 KO)

大会表彰

ファイト・オブ・ザ・ナイト：カーロス・コンディット vs. ローリー・マクドナルド
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：リッチ・フランクリン
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ミルコ・クロコップ

各受賞選手には85,000ドルのボーナスが授与されました。

UFC 115は、カナダでのUFC人気を改めて示す、記憶に残る大会となりました。各試合のハイライトは、今も多くのファンによって語り継がれています。

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