VOCALOIDの派生キャラクター

VOCALOIDの派生キャラクターについて

VOCALOIDの派生キャラクターとは、VOCALOID製品のキャラクターをモチーフとして、ファンが自由に創作したキャラクターのことです。これらのキャラクターは、公式のキャラクターデザインや設定を基に、名前、容姿、性格などが自由に設定されており、「創作ボーカロイド」「亜流」「亜種」などとも呼ばれます。

概要

初音ミクをはじめとするVOCALOIDのファンコミュニティでは、公式キャラクターを基に独自のキャラクターを創作することが盛んに行われています。これらの派生キャラクターの中には、多くのユーザーによって作品に取り入れられ、人気を集めるものも存在します。

最も初期に登場した派生キャラクターの一つである「はちゅねミク」は、2007年にニコニコ動画に投稿された動画をきっかけに大きな人気を博し、初音ミクブームの発火点となりました。この現象は、その後のVOCALOIDムーブメントに大きな影響を与えたと言えるでしょう。

2008年末時点で、400種類以上の派生キャラクターが存在したとされています。その後、その勢いは落ち着いたものの、一時的にはVOCALOID文化の重要な一部を担っていました。

ただし、派生キャラクターの定義は明確ではなく、同じキャラクターでも派生キャラクターとして扱われる場合とそうでない場合があります。2010年に発売された書籍では、人気動画に登場する異なるコスチュームのVOCALOIDを「人気派生キャラクター」として紹介しており、定義の曖昧さを示唆しています。

主な派生キャラクター

以下に、ファンによって創作され、商業利用もされている主要な派生キャラクターをいくつか紹介します。

漫画『はちゅねミクの日常ろいぱら!』：[VOCALOID]]をモデルとしたキャラクターが登場します。詳細は[はちゅねミクの日常ろいぱら!#登場人物をご覧ください。
動画作品『護法少女ソワカちゃん』：[初音ミク]]をモデルにしたキャラクターが登場します。詳細は[護法少女ソワカちゃんをご覧ください。
『悪ノ娘』シリーズ：[VOCALOID]]をモデルにしたキャラクターが登場します。詳細は[悪ノ娘#主な登場人物をご覧ください。
漫画『ちびミクさん』：[VOCALOID]]をモデルにしたキャラクターが登場します。詳細は[ちびミクさん#登場人物をご覧ください。
小説『[桜ノ雨]]』：VOCALOIDをモデルにしたキャラクターが登場します。詳細は[桜ノ雨#登場人物をご覧ください。
小説、漫画『囚人と紙飛行機』：[VOCALOID]]をモデルにしたキャラクターが登場します。詳細は[囚人と紙飛行機#主な登場人物をご覧ください。

ピアプロキャラクターズをモチーフとしたキャラクター

「初音ミク」「鏡音リン」「鏡音レン」「巡音ルカ」「MEIKO」「KAITO」といったピアプロキャラクターズをモチーフとした派生キャラクターも多数存在します。これらの詳細については、各キャラクターの公式ページや関連情報を参照してください。

初音ミク#初音ミクのバリエーション・派生キャラクター
ピアプロキャラクターズ#バリエーション・派生キャラクター

Lilyをモチーフとしたキャラクター

ハニーリリィ（ハリィ）：株式会社インターネットから発売されたVOCALOID2「Lily」の派生キャラクターです。三頭身で背中に翅、頭に触覚を持ち、手に槍を持った姿が特徴です。Lilyのカラーリングから蜂をモチーフとしており、2010年にファンによって投稿された非公式キャラクターでしたが、2013年に公式グッズとして商品化されました。MikuMikuDanceでは、「ハリィ」という略称で呼ばれることが多いです。

VY2をモチーフとしたキャラクター

66（ロロ）：ヤマハが企画したキャラクター無しのVOCALOID「VY2」をイメージしたキャラクターです。2011年に開催された同人誌即売会で「VY2」のイメージキャラクターの一つとして採用されました。キャラクターデザインは竜宮ツカサ氏が担当しました。その後、2011年に設立された「VOCALOID NEXT」によって管理されています。小説『囚人と紙飛行機少年パラドックス』にはロロ・ローレライトとして、小説『桜ノ雨僕らが巡り逢えた奇跡』には勇馬（ロロ）として登場しています。

VOCALOIDの派生キャラクター