VX-3

VX-3は、八重洲無線（旧バーテックススタンダード）が開発したアマチュア無線用のハンディトランシーバーです。この無線機は、片手で容易に扱える小型設計でありながら、144MHz帯と430MHz帯の二つの周波数帯（デュアルバンド）でのFM波の送信機能を備えています。さらに、受信機能においては、500kHzから999.9MHzまでの広範囲にわたる周波数帯（一部例外あり）のFM波とAM波を受信することが可能です。

特徴として、VX-3はリチウムイオン電池を電源とし、空中線電力は144MHz帯で1.5W、430MHz帯で1Wとなっています。この無線機には、数字入力用のテンキーは搭載されていません。そのため、テンキー付きの機種と比較すると、操作性や機能面ではやや劣る部分も見られますが、その分、非常に小型軽量であり、低価格を実現しています。

VX-3は、その前モデルであるVX-2の後継機として開発されました。VX-2と同様に、前々機種であるVX-1とともに、グッドデザイン賞を受賞しており、そのデザイン性の高さが評価されています。

沿革

2007年5月1日：日本アマチュア無線振興協会による工事設計認証を取得。（バーテックススタンダード製造、工事設計認証番号002KN472）
2007年6月27日：VX-3が市場に発売されました。
2007年10月1日：グッドデザイン賞を受賞。
2008年7月15日：CQ出版から『改訂新版 VXシリーズ遊び方ガイド』が発売されました。これは、VXシリーズの操作や活用方法を解説した書籍で、ユーザーにとって非常に役立つ情報が盛り込まれています。

このように、VX-3は、アマチュア無線愛好家にとって、手軽に持ち運びやすく、基本的な機能を十分に備えた無線機として、多くのユーザーに利用されています。その小型軽量ながらも優れた性能と、グッドデザイン賞を受賞したデザインは、アマチュア無線機の中でも特に魅力的な一台と言えるでしょう。

外部リンク

VX-3 八重洲無線 - アマチュア無線
改訂新版 VXシリーズ遊び方ガイド CQ出版 - 書籍案内

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