W64SA

W64SAは、三洋電機（大阪）が開発し、京セラが日本国内向けに製造した、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話のCDMA 1X WIN対応携帯電話です。

特徴

W64SAは、同時期に発表されたW63SAとほぼ同等のスペックを持ち、兄弟機と位置づけられます。この機種はEZ FeliCaに対応していますが、CDMAローミングとテレビ電話には対応していません。W63SAに搭載されていたICレコーダー機能に加え、KCP時代の三洋端末に搭載されていた時短検索機能（数字キー長押しでアドレス帳の該当行を表示）が復活しています。

本機は、光の演出に力を入れた女性向け端末として設計されました。端末を振ると5色の組み合わせが変化する「シェイクイルミ」や、端末を立てると光の影がゆっくり沈む「イルミドロップ」といった機能が特徴です。ただし、本体色が「ブラックボトル」の場合は、一部男性ユーザーもターゲットにしています。

また、W64SAに搭載されたホイップアンテナ（ロッドアンテナ）は、ワンセグ放送だけでなくFM放送の受信にも対応しています。これにより、FMチューナーを使用する際にアンテナ用のイヤホンコードを接続する必要がなく、手軽にFM放送を楽しめます。

W64SAは、auの旧型番ルールにおける最後のSAブランド機であり、その後、2009年秋冬モデルのSA001が登場するまで、SAブランド機は一時的に休止しました。

沿革

2008年6月3日 - KDDIおよび京セラより公式発表。
2008年7月26日 - 全国で一斉発売。
2008年12月 - 販売終了。
2012年7月22日 - L800MHz帯（旧800MHz帯）エリアでの音声・データ通信サービスが停波。以降は、N800MHz帯（新800MHz帯）エリアおよび2GHz帯エリアでの通信サービスで利用。

対応サービス

この機種は、CDMA 1X WINに対応しており、auの各種サービスが利用できました。

不具合

発売後、いくつかの不具合が確認され、ケータイアップデートにより修正が行われました。

2008年7月26日:
ダウンロードしたauクーポンを再生すると「サイズオーバーです。再生できません。」と表示される不具合。
2008年8月22日:
EZweb利用中に電源がリセットされたり、キー操作を受け付けなくなる場合がある不具合。
2008年10月24日:
2画面状態でケータイサイトのページ更新を行うと、電源がリセットされたり、キー操作を受け付けなくなる場合がある不具合。
会員登録済みの特定のサイトで、初期値が入力項目に表示されない不具合。
2009年5月27日:
EZweb利用中に電源がリセットされたり、キー操作を受け付けなくなる場合がある不具合。
Eメール受信時に特定のキーを押すと、電源がリセットされる不具合。
ムービーを早送りすると、キー操作を受け付けなくなる不具合。

備考・補足

W64SAでは、一部のWebメールサービス（ホットメールなど）へのアクセスや閲覧が制限されていました。しかし、2009年9月時点では、Yahoo!メール、Gmail、一部プロバイダのWebメールへのアクセスが可能でした。

また、LISMO Player、FMラジオ、ワンセグテレビなどはBGMとして利用可能でしたが、切り替えには本体右側のマルチキーを使用する必要がありました。

W64SAは、旧三洋電機（大阪）の携帯電話開発チームが単独で開発した最後の機種であり、SA001以降のSAブランド機種は京セラとの共同開発となっています。

脚注

[注釈]

[出典]

関連項目

携帯電話
au
京セラ
CDMA 1X WIN
KCP+
安座間美優（イメージキャラクター）
高橋メアリージュン（イメージキャラクター）

外部リンク

* W64SA (au) - ウェイバックマシン（2009年9月21日アーカイブ分）

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