Windows Mail

Windows Mailとは

Windows Mailは、マイクロソフトが開発した電子メールおよびニュースグループ送受信用のメールクライアントです。Windows Vistaに標準で付属しており、Outlook Expressの後継として位置づけられています。Outlook ExpressはInternet Explorerに付属する形で提供されていましたが、Windows Mailでは独立したアプリケーションとして提供されるようになりました。

特徴

Windows Mailは、Outlook Expressから大幅な進化を遂げ、Microsoft Outlook 2003から導入された要素も取り入れられています。

プレビューウィンドウの改善: 画面右側にプレビューウィンドウを配置することで、メールの内容を効率的に確認できるようになりました。
検索機能の強化: 送受信したメールの検索時間が短縮され、目的のメールを素早く見つけられるようになりました。
セキュリティ機能の強化: フィッシング詐欺の検出機能や迷惑メールのフィルタ機能が搭載され、セキュリティが向上しました。
Windows Calendarとの連携: Windows Calendarとの連携により、メールで受信した予定を簡単にカレンダーに登録できるようになりました。


一方で、削除された機能もあるため、注意が必要です。

Windows Live Hotmailアカウントの追加: Windows Live Hotmailのアカウントは、Windows Live メールで対応することになりました。
WebDAVのサポート: WebDAVのサポートは廃止されました。
インスタントメッセンジャーとの連携: Windows Live メッセンジャーなどとの連携は、Windows Live メールで対応することになりました。

Windows 7 以降の Windows Mail

Windows 7:
Windows 7では、Windows Mailは標準搭載されず、Windows Essentialsの一部として「Windows Live メール」が提供されました。

Windows 8/8.1:
Windows 8では、Modern UIアプリとしてWindows Mailが標準搭載されました。カレンダーアプリやPeopleアプリと一体でインストール、アンインストールされます。Outlook.com、Gmail、AOL Mail、Yahoo!のサーバー設定が事前に設定されています。Exchange Serverやその他のIMAPアカウントは設定できますが、POP3はサポートされませんでした。

Windows 10/11:
Windows 10/11では、UWPアプリとしてWindows Mailが標準搭載され、カレンダーアプリと共にMicrosoft Storeで提供されています。Outlook.com、Microsoft 365、Gmail、iCloud、Yahoo!のサーバー設定が事前に設定されています。AOL Mail、Exchange Serverやその他のIMAPアカウントに加え、POP3も再びサポートされるようになりました。

フィッシング詐欺や迷惑メールへの対策

Windows VistaのWindows Mailでは、フィッシング詐欺や迷惑メールに対応するため、定義ファイルが月に一度配布されています。定義ファイルはMicrosoft Updateを通じて更新できます。

不具合

Windows Vistaでは、自動転送機能を使用すると、文字化けが発生する不具合が報告されています。

関連情報

関連項目:
電子メール
外部リンク:
メールとカレンダーを設定する - Microsoft サポート
メール/カレンダー - Microsoft Store

もう一度検索