KAZUKI

KAZUKI（カズキ）

日本の女子プロレス界で長年にわたり活躍を続ける選手、KAZUKI。リングネームはKAZUKIだが、本名は藤原和子（ふじわら かずこ）である。1975年12月25日、岡山県和気郡に生まれた。身長は156cm、体重は68kg、血液型はO型。現在はPURE-J女子プロレスに所属し、ベテランとしてリングに立ち続けている。

KAZUKIのプロレスラーとしての道のりは1997年に始まった。同年5月26日、藤原和子の本名で、吉本女子プロレスJd'の所属選手として兵庫・姫路市厚生会館においてデビュー戦を行った。その相手は飯塚昌美だった。

デビューから2年後の1999年6月13日、東京・後楽園ホールでの大会で、現在のリングネームであるKAZUKIへと改名。この頃からヒールとしてのキャラクターを前面に出したファイトスタイルを展開するようになる。

所属団体はキャリアの中で複数回変わっている。デビューから2004年までJd'に在籍した後、およそ1年間のフリーランス期間（2004年 - 2005年）を経て、2005年3月4日にJWP女子プロレスへの入団を発表。JWPが活動を停止する2017年まで中心選手の一人として活躍した。JWPの事実上の後継団体であるPURE-J女子プロレスの旗揚げに参加し、以降も同団体で現役選手として活動している。

戦績としては、タッグ戦線での活躍が特に知られている。阿部幸江とはタッグチーム「WANTED!?」を結成し、多くの試合を共に戦った。2005年12月28日には、東京・新木場1stRINGで行われたイベントで、WANTED!?としてザ・ブラディー、ファング鈴木組と対戦し、勝利を収めている。シングルマッチでは、2006年8月6日に後楽園ホールで開催された「L-FIGHT4」において立野記代と対戦したが、この時は敗戦を喫している。

人物像に触れると、KAZUKIは新人選手のデビュー戦の相手を務める機会が多いことで知られており、その経験と役割から「デビュー戦のエキスパート」や「デビュー戦キラー」と称されることがある。また、プロレスラーとしての顔とは別に、アイドルグループKinKi Kidsのメンバーである堂本光一の熱狂的なファンであることも広く知られている。

KAZUKIの得意とする技は多岐にわたる。

水車落とし
ジャガーバックドロップホールド: 相手の片足を折りたたみ、足首を持った状態で後ろ向きに倒れ込み、マットに叩きつけるバックドロップ。Jd'時代のコーチであるジャガー横田から受け継いだ技である。
延髄ニー
タイガードライバー
シャイニングウィザード
K-クラッシャー: 旋回式の動きから入るエースクラッシャー系の技。
旋回式エースクラッシャー
ダイビングダブルニードロップ
デス・バイ・ロデリック: ファイヤーマンズキャリーの体勢で相手を抱え上げ、前方に投げ落とすと同時に自身もジャンプして倒れ込み、相手の腹部に両膝を突き立てる技。

これまでに獲得したタイトルとしては、阿部幸江とのタッグチームで多くの成功を収めている。第10代および第15代のTWF世界タッグ王座、そして第25代JWP認定タッグ王座を獲得している。

試合で使用する入場テーマ曲もキャリアと共に変化してきた。かつては「スナイパー・フロム・サ・ダークネス」（大野雄二作曲、元はバッドニュース・アレンのテーマ）や「レボリューション」（スクーター）などが使われ、現在は「Academic Illusion」（宮元たかし作曲）を主に使用している。

長年の経験に裏打ちされた確かな実力と、ヒールとしての存在感で、KAZUKIは日本の女子プロレス界において重要な役割を果たしている。

関連情報:

KAZUKI (@purejpro_kazuki) - X（旧Twitter）
KAZUKIのほのぼの日記 - ウェイバックマシン（2006年9月8日アーカイブ分）
PURE-J女子プロレス選手紹介 KAZUKI

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