たいぞう

たいぞう：お笑いとアートの異才

横山泰三、通称たいぞうは、1974年1月12日生まれの日本のお笑いタレントであり、画家としても活躍する異才の持ち主です。吉本興業に所属し、香川県観音寺市出身。地元、香川県観音寺市ふるさと応援大使、大阪府障害者芸術文化大使も務めています。

アホキャラと隠された才能

特徴的なマッシュルームカットと、アホキャラクターで知られるたいぞうですが、その一方で、画家としての才能も開花させ、個展を開催するなど、多岐にわたる活躍を見せています。大阪NSC11期生であり、同期には陣内智則、たむらけんじ、ケンドーコバヤシ、中川家といった人気芸人が名を連ねています。他事務所ではアンジャッシュの児嶋一哉と同期にあたります。

コンビ結成と解散、そしてピン芸人へ

過去には田野島秀和と「ギャグガスバクハツ」というコンビを結成し、ぜんじろうのテレビ番組によく出演していました。コンビ名はぜんじろうが名付け親でしたが、大阪ガスからのクレームにより「お笑い番長」に改名。しかし、すぐに解散。その後、島田紳助の弟子の島田半平太とコンビを組みましたが、半平太がロケで怪我をし芸能界を引退したため、コンビは解散しました。その後はピン芸人に転向し、吉本新喜劇に入団。新喜劇では、間の抜けた警察官やヤクザ、アホな御曹司といった役を演じることが多く、台詞覚えの悪さから舞台中に間違えたり忘れたりすることも多々あり、共演者を緊張させることでも知られています。内場勝則には「手強いのが来た」と言われたこともあるほどです。

画家としての才能開花

一方で、『クイズ!紳助くん』のロケで絵を描き始めたことがきっかけで、絵の才能が開花。島田紳助のアドバイスで個展を開き、画家として人気を得るようになりました。極彩色の独特な色遣いが特徴で、多くの人々を魅了しています。

結婚と離婚、そして再婚

2006年3月3日に公務員の女性と結婚しましたが、短期間で離婚。2009年1月31日に歯科衛生士の女性と再婚しています。2024年8月には自身が発達障害三級（自閉症スペクトラム）だと告白しました。

現在の活動

現在は芸人と画家の二足のわらじで活躍していますが、画家としての活動がメインになりつつあり、テレビ番組への出演は減っています。島田紳助の番組に出演することが多かったものの、直接の師弟関係はありません。2008年吉本ブサイクランキングでは11位にランクインしました。

絵画の特徴と評価

たいぞうの絵画は、極彩色の独特な色遣いが特徴です。過去には『ちちんぷいぷい』や『なるトモ!』といった番組にイメージの絵をプレゼントしたこともあります。ネット上では、その色彩感覚が統合失調症の患者の描く絵画と共通するとの指摘もありますが、専門家による信憑性のある見解ではありません。また、たいぞう自身が大阪府の障害者芸術大使に就任していますが、これは障害者側の画家としてではなく、芸術家として大使に就任したものです。

主な個展・活動

2006年以降、数多くの個展を開催。2007年には絵の作品集「千の明り」が講談社から出版されました。2008年には『行列のできる法律相談所』でカンボジアをテーマにした絵画が出品され、高額で落札されました。2009年には木山裕策のCDジャケットデザインを手がけ、セレッソ大阪の応援旗のデザインも担当。2010年以降も、近鉄百貨店や梅田スカイビルなどで個展を開催し、ガラスアートにも挑戦しています。2012年には地域密着プロジェクト「大阪43府隊」に参加し、商店街のシャッターに絵画を描きました。2014年には中国青島で個展を開催し、京都国際映画祭でライブペインティングを披露。2017年には大阪府障害者芸術文化大使に就任。2020年には歌手・木山裕策とピアニスト西村直人とコラボで「生きて」を制作。2022年には佐藤紘子とユニット「ひろげたい」を結成し、個展を開催。2023年にはLaugh & Peace Art Gallery で30周年記念のコラボレーション展を開催するなど、精力的に活動を続けています。

ギャグの数々

吉本新喜劇では、辻本茂雄との掛け合いや、内場勝則を相手にした「ペロペ〜ロ」といったギャグが人気を集めています。その他にも、「アホじゃな〜い、バカじゃな〜い、かしこくな〜い」や、「かんきせん/げつません、しゃみせん/かーません、あっ、すいません」といった独特のギャグを持ち、観客を沸かせています。

出演番組

過去には『よしもと新喜劇』、『クイズ!ヘキサゴンII』、『クイズ!紳助くん』、『芸人報道』など、数多くのテレビ番組に出演していました。

たいぞうは、お笑いタレントとしてだけでなく、画家としても独自の才能を発揮し、多くの人々に感動と笑顔を届けています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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