にんじゃりばんばん

にんじゃりばんばん：きゃりーぱみゅぱみゅの和とエレクトロが融合した代表曲

2013年3月20日にリリースされたきゃりーぱみゅぱみゅの5枚目のシングル「にんじゃりばんばん」は、オリエンタルな雰囲気とエレクトロサウンドが見事に融合した、彼女の代表曲の一つです。中田ヤスタカのプロデュースによる楽曲は、きゃりーぱみゅぱみゅ自身の言葉によれば「和音テイストですごくカッコいい曲」であり、auのCMタイアップ曲として制作されました。タイトルとなった「にんじゃりばんばん」というフレーズの意味については、作詞作曲者である中田ヤスタカ自身も「わからない」とコメントしており、その謎めいたタイトルも魅力の一つとなっています。

楽曲の背景と成功

「にんじゃりばんばん」は、2013年1月29日に増上寺をライトアップしたCM収録イベントで初披露されました。その後、きゃりーぱみゅぱみゅ初の海外ツアー「100%KPP WORLD TOUR 2013」で披露され、各国で高い評価を獲得しました。シングルリリース後には、オリコンチャートで過去最高の売上を記録し、Billboard JAPAN Hot 100で自身初の1位を獲得。レコチョク着うた週間ランキングでは6週連続1位を達成するなど、大きなヒットとなりました。特に海外での人気は高く、iTunes配信のエレクトロニックチャートではフランスで5位、ベルギーで1位を獲得するなど、グローバルな人気を確立しました。 海外公演では、この曲が特に盛り上がりを見せたというエピソードも残っています。 桑田佳祐氏も自身のラジオ番組でこの曲を2013年邦楽ベスト20の6位に選出するなど、高い評価を受けています。2014年1月時点で、音楽配信での売上は100万ダウンロードを突破しました。

カップリング曲の「Unite Unite」は、中田ヤスタカがきゃりーぱみゅぱみゅとの親しい会話を通じて彼女の心情を汲み取り、歌詞に込めた楽曲です。きゃりーぱみゅぱみゅ自身もこの歌詞に共感し、ライブで歌う際には涙するほど感情移入していることを明かしています。

シングルとミュージックビデオ

シングルのリリース形態は、初回限定盤（フォトブック仕様）と通常盤の2種類。アートワークはどちらも「和」を意識したデザインとなっています。初回限定盤は忍者のモチーフを取り入れ、通常盤は花魁風のかわいらしいきゃりーぱみゅぱみゅが描かれています。初回生産分には、きゃりーぱみゅぱみゅ直筆サイン入りのステッカーや海外ツアーのドキュメンタリーDVDが封入されるなど、豪華な仕様となっていました。

「にんじゃりばんばん」のミュージックビデオは、全編CGで制作されたことが大きな特徴です。きゃりーぱみゅぱみゅの撮影はグリーンバックで行われ、トランポリンや送風機などを用いて躍動感と疾走感を演出しています。きゃりーぱみゅぱみゅの衣装は「忍者」と「お姫様」の2種類。忍者衣装は現代風なアレンジが加えられ、お姫様衣装は「お行儀の悪いお姫様」をテーマにした個性的なデザインとなっています。ミュージックビデオはYouTubeで公開され、2日で100万回再生、1ヶ月で1000万回再生を突破するなど、大きな話題を呼びました。

Steve Aoki Remix

2020年6月25日には、スティーヴ・アオキによるリミックス版「にんじゃりばんばん Steve Aoki Remix」が配信リリースされました。このリミックス版は、Nintendo Switch用ゲームソフト「ニンジャラ」のタイアップ曲として使用されました。

「にんじゃりばんばん」は、楽曲、ミュージックビデオ、そしてその後のリミックスと、多角的に展開され、きゃりーぱみゅぱみゅの代表曲として、現在も高い人気を誇っています。その独特の世界観とキャッチーなメロディーは、多くの人々を魅了し続けています。

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