アトア

神戸の新名所「アトア」とは

兵庫県神戸市中央区の複合商業施設、神戸ポートミュージアム内に位置する「アトア（átoa）」は、従来の博物館の枠を超えた新しいエンターテイメント施設です。水族館をメインとしながら、動物園や美術館の要素を巧みに融合させ、訪れる人々を魅了しています。株式会社アクアメントが運営を手がけ、四国水族館など、他の人気水族館のノウハウも活かされています。

劇場型アクアリウムというコンセプト

アトアは、神戸港ウォーターフロントの大規模再開発の一環として誕生しました。「劇場型アクアリウム」というコンセプトを掲げ、従来の展示方法にとらわれない革新的な空間を提供しています。約60基の水槽は、それぞれのゾーンテーマを象徴するデザインが採用されており、訪れる人を飽きさせません。

特に注目すべきは、国内最大級の球体水槽「AQUA TERRA」と、まるで水面を歩いているかのような感覚を味わえるガラス床水槽「MINAMO」です。これらのユニークな水槽は、アトアならではの体験を提供します。

多様な生き物たちの展示

アトアでは、魚類だけでなく、無脊椎動物、両生類、爬虫類、鳥類、そして哺乳類まで、約100種類3000点もの多様な生き物たちが展示されています。それぞれの生物が、生息環境を再現した空間で展示され、生態をより深く理解することができます。

各フロアの展示内容

2階

はじまりの洞窟～CAVE～：洞窟をイメージしたゾーンでは、ピラニア・ナッテリーやグッピーなどの熱帯魚が展示されています。
生命のゆらぎ～MARINE NOTE～：ユメウメイロやウシバナトビエイなどが展示されており、海中散歩のような体験ができます。
精霊の森～ELEMENTS～：森をモチーフにしたゾーンで、熱帯魚や両生類の他、パルマワラビーやハダカデバネズミなどの哺乳類、アルダブラゾウガメといった爬虫類も観察できます。アルダブラゾウガメは、タレントの中川翔子さんが命名しました。

3階

探求の室～FOYER～：ユニークな形のオーバーハング水槽では、カピバラが展示されています。また、アジアアロワナや淡水エイのポルカドットスティングレイ、ピラルクといった大型の熱帯魚も観察できます。
和と灯の間～MIYABI～：足元を泳ぐ錦鯉や、時間とともに移り変わる光の演出で、日本の四季折々の情景と和の世界を堪能できます。
奇跡の惑星～PLANETS～：サクラダイなどの海水魚が展示された日本最大級の球体水槽を中心に、神秘的な空間が広がります。
探求の回廊～GALLERY～：額縁のようなアート作品が並び、デジタルアートや光と影、匂い、音といった五感を刺激する仕掛けが施されています。

4階

空辺の庭～SKYSHORE～：カピバラ、フンボルトペンギン、コツメカワウソなどがいる空中庭園です。カフェも併設されており、休憩しながら生き物たちを観察できます。

評価と課題

アトアは、SNS映えする空間として多くの評価を得ています。しかし一方で、作家の岸田奈美氏が、水槽の狭さやスタッフの対応についてTwitterで言及し、コピーライターの糸井重里氏も同意見を表明するなど、展示スペースの狭さや運営方法に課題があることも指摘されています。

関連施設

アトアと合わせて訪れたい、神戸市内の他の水族館もご紹介します。

神戸須磨シーワールド：神戸市須磨区にある水族館です。
みなとやま[[水族館]]：神戸市兵庫区にある水族館です。
四国水族館：株式会社アクアメントが運営する水族館です。
NIFREL：コンセプトが似た水族館です。

外部リンク

アトア公式サイト
アトア公式X（旧Twitter）
* アトア公式Instagram

アトアは、従来の概念にとらわれない新しい博物館体験を提供しています。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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