インテック

株式会社インテック (INTEC INC.)

株式会社インテックは、TISインテックグループの一員であり、日本国内において著名な独立系システムインテグレーターです。1964年に設立された当初は「株式会社富山計算センター」としてスタートし、主にコンピュータの共同利用を目指した事業から始まりました。1970年には現在の社名に変更し、その後は全国的に事業を拡大しました。

概要とサービス

インテックは、ITコンサルティング、システムインテグレーション、アウトソーシング、ソフトウェア開発、ネットワークサービスなど、多岐にわたるITサービスを提供しています。その社名であるINTECは、「INformation TEChnology」の略称にも由来します。特に企業向けのビジネスモデルを採用しているため、一般消費者への認知度はあまり高くありませんが、過去には「Tri-P」というパソコン通信向けのVANサービスを展開していました。このサービスは、全国どこにいても一律料金で接続できるため、多くのユーザーに利用されていましたが、2005年にサービスを終了しました。

そのほか、1980年代後半から1990年代初頭には、家庭用ゲーム機やPCエンジン用のソフトウェアの開発・販売も手掛けていました。インテックは、通信事業にも力を入れており、特にISDNサービスを初めて導入するなど、革新的な技術を持つ企業としても知られています。

研究と開発

インテックは研究開発にも積極的に取り組んでおり、インテックシステム研究所を設立しました。また、IPv6をテーマとした基盤研究を行うために、インテックネットコアを設立しました。これにより、通信事業者としての技術力を基に、ソフトウェア開発との連携を強化していきました。さらに、1994年には本社ビル「タワー111」を建設し、企業としても成長を遂げます。

経営統合とグループ会社

2005年にインテックコミュニケーションズを吸収合併し、さらにグループ会社の再編を行いました。2006年には、持株会社制への移行を発表し、株式会社インテックホールディングスを設立しました。この持株会社はTISとの共同持株会社であり、経営効率化を図るために設立されました。その後も、インテックはグループ企業との連携を強化し、2009年にはインテックホールディングスを吸収合併しました。

海外展開と新しい取り組み

インテックは、中国やタイなど海外にも拠点を設けています。特に近年は、グローバルな視点からソフトウェア工場化を進めており、日本国内のリソースを集中させることで低コストのソフトウェア開発を実現しようとしています。また、環境未来都市への取り組みや、スマートシティ事業への進出も行い、幅広いビジネス展開を視野に入れています。

社員と企業文化

企業の成長に伴い、インテックでは社員の平均年齢、勤続年数、年収などにも注目が集まっています。社員のスキル向上とキャリア形成を重視し、豊かな職場環境を提供することで、高い人材の定着を目指しています。

結論

株式会社インテックは、技術力と独自のビジネスモデルにより、日本の情報技術分野で確固たる地位を築いています。独立系としてのアイデンティティを維持しつつ、グループ全体でのシナジーを追求する姿勢は、今後の成長にも期待が持てます。

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