キグナス石油

キグナス石油株式会社の概要

キグナス石油株式会社（Kygnus Sekiyu）は、石油製品及び石油化学製品の販売を行うリコー三愛グループに属する企業です。ENEOSや出光興産のような大手に比べ、規模は小さくなりますが、同社は業界で初めてハイオクガソリンを販売したことが特筆されます。キグナスというブランド名は、はくちょう座を意味するシグナス（CYGNUS）に由来しています。

かつてこの企業はエクソンモービルグループの一員でしたが、2004年12月から三愛石油（2022年4月から三愛オブリ）の傘下となりました。その後、2017年にはコスモエネルギーホールディングスが出資関係を結びましたが、三愛石油から20%の株式を取得したのみで、完全にはグループに組み込まれていません。2020年1月にはコスモ石油との提携により、主な燃料油供給元を変更しました。

主力製品・事業

キグナス石油は、主に以下の製品を取り扱っています：

• - ハイオクガソリン

- α100というオクタン価が100の高性能ガソリンを業界に先駆けて発売

• - ガソリン
• - 軽油
• - 潤滑油

以前は石油精製も手がけていましたが、その後事業が統合され、現在は燃料油の供給を外部から受けています。現在、全国に約462か所の給油所を展開しています。

主要事業所

本社は東京都千代田区大手町に位置し、いくつかの支店と油槽所を運営しています：

• - 本社：東京都千代田区大手町2丁目3-2 大手町プレイスイーストビル10階
• - 支店：

- 東日本支店（本社と同じ）
- 中部支店：名古屋市東区葵1丁目
- 西日本支店：大阪府豊中市新千里東町1丁目

• - 油槽所：

- 金沢油槽所：金沢市大野町
- 名古屋油槽所：名古屋市港区潮見町
- 高砂油槽所：兵庫県高砂市梅井5丁目

沿革

キグナス石油の歴史は1922年に遡ります。この年、日本漁網船具（ニチモウ）が石油の販売を開始し、1962年には独立した企業として発足しました。1972年には、日本漁網船具の石油部門がキグナス石油として独立。2004年には三愛石油による買収が行われ、現在の形となります。

主要関係会社

キグナス石油は、さまざまな関係会社を持ち、国内グループ企業には、中央産業販売やキグナス興産などがあります。また、三愛オブリとも強いつながりを持っています。

広告とイメージ

キグナス石油は過去に、東京ドームや後楽園球場での広告を展開しており、印象的なブランドロゴも特徴的です。最近のCMには著名人が起用されており、キグナスイメージガールがそのイメージを広めています。

課題と展望

2020年には、オクタン価100と銘打って販売していたハイオクガソリンに関する虚偽表示が報じられ、同社はウェブサイト上で訂正を余儀なくされました。これが企業イメージにどう影響するかが、今後の課題となるでしょう。

キグナス石油は、これからも革新的な製品の開発と信頼性の向上に努め、より良いサービスを提供することを目指しています。

もう一度検索