ケネディクス

ケネディクス株式会社とは

ケネディクス株式会社は、不動産ファンドの運営を専門とする日本の企業です。元々はアメリカの不動産会社ケネディ・ウィルソン・インクの子会社として設立されましたが、現在では国内最大の独立系不動産ファンド会社として知られています。受託資産残高（AUM）は3兆3357億円（2023年末時点）に達し、その規模の大きさが伺えます。

事業の変遷

設立当初は、アメリカの不動産オークションの仕組みを日本の企業や金融機関に紹介する事業を行っていました。その後、1998年頃からアメリカの投資家から担保不動産のデューデリジェンス業務を受託するようになり、さらにアメリカ系の投資家と連携して不動産や債権への投資を本格的に開始しました。

現在では、アメリカ西海岸を中心に10件、総額500億円規模の投資を行っています。さらに、オーストラリア、中国、東欧、イギリス、ドイツなど、グローバルな展開も進めており、2009年度からは収益への貢献を目指しています。

ケネディクスのコーポレートミッションは、「不易流行」「和魂世才」「信則人任」の3つを掲げています。

上場廃止と現在

2020年11月には、三井住友ファイナンス&リースがケネディクスに対してTOB（株式公開買付け）を実施し、子会社化を発表しました。そして、2021年3月には東京証券取引所への上場を廃止しています。

しかし、上場廃止後も事業は拡大を続けており、2023年末にはAUMが3兆3357億円に達するなど、その成長は目覚ましいものがあります。

沿革

1995年（平成7年）4月 - ケネディ・ウィルソン・ジャパン株式会社として設立。
1997年（平成9年）10月 - 債権投資マネジメント事業を開始。
1998年（平成10年）
8月 - 本社を東京都港区西新橋一丁目6番15号に移転。
9月 - 米国機関投資家に債権投資支援を開始。
1999年（平成11年）2月 - 川崎市のデータセンタービル投資を支援。国内初の不動産ノンリコースローンをアレンジし、アセットマネジメント事業へ本格参入。
2002年（平成14年）
1月 - 本社を東京都港区新橋二丁目2番9号に移転。
2月 - 大阪証券取引所ヘラクレスに上場。
2003年（平成15年）
8月 - 三井物産と業務提携契約を締結し、第三者割当増資を実施。
12月 - 東京証券取引所2部に上場。
2004年（平成16年）12月 - 東京証券取引所1部に上場。
2005年（平成17年）
5月 - ケネディクス株式会社に商号変更。日本ロジスティクスファンド投資法人が東京証券取引所に上場。
7月 - ケネディクス不動産投資法人（現・ケネディクス・オフィス投資法人）が東京証券取引所に上場。
2007年（平成19年）4月 - オーストラリア市場にチャレンジャー・ケネディクス・ジャパントラストを上場（2010年に非上場化）。
2012年（平成24年）4月 - ケネディクス・レジデンシャル投資法人（現 ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人）が東京証券取引所に上場。
2015年（平成27年）2月 - ケネディクス商業リート投資法人が東京証券取引所に上場。
2021年（令和3年）
1月 - 三井住友ファイナンス&リースの孫会社であるSMFLみらいパートナーズインベストメント2号株式会社が、株式公開買付けにより62.35%の株式を取得し、子会社となる。
3月 - 東京証券取引所1部上場廃止。株式併合により株主はSMFLみらいパートナーズインベストメント2号株式会社、及びARA Real Estate Investors 30 Limitedのみとなる。

グループ会社

ケネディクスは、複数のグループ会社を通じて多角的な事業を展開しています。

ケネディクス不動産投資顧問株式会社：REIT（不動産投資信託）の資産運用会社。ケネディクス・オフィス投資法人、ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人、ケネディクス商業リート投資法人、ケネディクス・プライベート投資法人を運用。
ケネディクス・インベストメント・パートナーズ株式会社：私募ファンドの資産運用会社。
ビットリアルティ株式会社：投資型クラウドファンディングの運営。
ケネディクス・プロパティ・デザイン株式会社：プロパティマネジメント業務、サービスアパートメント、サービスオフィス、ホテルの運営など。
ケネディクス・エンジニアリング株式会社：工事管理業務。

同業他社

いちごグループホールディングス

出典

ケネディクス株式会社

外部リンク

ケネディクス株式会社
* チャレンジャー・ケネディクス・ジャパントラスト

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