サンディスク

サンディスクの概要

サンディスク（SanDisk Corporation）は、アメリカ合衆国に本社を置く、フラッシュメモリ製品を主力とする企業です。フラッシュメモリ業界において、コンパクトフラッシュ、SDカード、メモリースティックProなど、数々の画期的な技術を生み出し、業界を牽引してきました。

サンディスクのNAND型フラッシュメモリは、かつて東芝と共同で投資を行った、三重県四日市市の「キオクシア四日市工場」で製造されています。パッケージングは、中国・上海にある自社工場で行われています。

1988年、エリ・ハラリ氏を中心とした不揮発性メモリの専門家チームによって設立されました。1995年にはNASDAQに上場し、2005年には売上高が23億ドルに達するまでに成長しました。

2015年10月21日、ウエスタンデジタルによる190億米ドルでの買収が発表されました。この買収後も東芝との提携関係は維持されています。2016年5月11日には、中華人民共和国商務部による認可手続きも完了しています。

社名について、「SanDisc」と誤解されることが多いですが、正しくは「SanDisk」です。この名称は、CDなどの光学メディア（Disc）ではなく、ハードディスク（Hard Disk）関連製品であるSSDの開発から事業をスタートさせたことに由来しています。

訴訟について

2007年10月24日、サンディスクはUSBメモリなどのフラッシュメモリ製品を扱う25社に対し、特許侵害の疑いがあるとして複数の訴訟を起こしました。対象となった企業は、バッファロー、LG電子、イメーション、Memorex、キングストンテクノロジー、トランセンド、フィリップス、コルセア、PQI、ADATAなど多岐にわたります。サンディスクは損害賠償請求と製品の輸入差し止めを求めています。

過去にも、RiTEKやレキサー・メディアなど数社に対して特許侵害を理由に訴訟を起こしており、その一部は和解やライセンス契約に至っています。

主な製品

サンディスクは、以下の様な幅広い製品を提供しています。

コンパクトフラッシュ (1994年)
マルチメディアカード (1997年)
RS-MMC (小型化したマルチメディアカード, 2004年)
SD[[メモリーカード]] (2001年)
miniSDカード (小型化したSDカード, 2003年)
トランスフラッシュ (MicroSDカードと同一規格, 2004年)
microSDカード
メモリースティック, メモリースティックDuo
USBメモリ
デジタルオーディオプレーヤー（DAP）
組み込み型ストレージ
企業向けソフトウェア、サービス
ソリッドステートドライブ（SSD）
SanDisk Professional（旧G-Technology）
カードリーダー
ポータブルドライブ（SSD）
* デスクトップドライブ（G-DRIVE / G-RAID）

日本法人

日本法人であるサンディスク株式会社（SanDisk K.K.）は、1992年に設立されました。本社は東京都港区に位置していました。しかし、2021年1月1日より、ウエスタンデジタル合同会社（Western Digital GK）に組織変更および社名変更しました。

その他の情報

サンディスクは、フラッシュメモリ技術の革新と、幅広い製品ラインナップで、デジタルストレージ業界に大きな影響を与えてきた企業です。買収後も、ウエスタンデジタルの一員として、その技術力とブランド力を活かし、業界をリードし続けています。

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