シゲルピンクルビー

シゲルピンクルビー

シゲルピンクルビー（Shigeru Pink Ruby）は、2018年1月26日に生まれた日本の競走馬です。2021年にはフィリーズレビューで勝利を収め、その実力が注目されています。彼女の所有者である森中蕃氏は、所有馬に世代ごとにテーマを設けて命名しており、シゲルピンクルビーの名前もその一環として付けられました。2018年産の馬については、会社での役職をテーマにした名付けが行われましたが、実績のある姉・シゲルピンクダイヤからインスパイアを受け、特例としてこの名前が選ばれました。

戦績

2歳（2020年）

シゲルピンクルビーは、2020年11月15日に阪神競馬場で行われた2歳新馬戦でデビューを果たし、1着という好成績を挙げます。しかし続く阪神ジュベナイルフィリーズでは期待を裏切り、結果は17着と厳しいものとなりました。デビュー時点では「姉譲りのセンス良し」との評価があったにもかかわらず、思うような結果が得られませんでした。

3歳（2021年）

3歳シーズンが始まると、シゲルピンクルビーはフィリーズレビューに出走しました。8番人気の評価ながら、レースでは先団の後ろから冷静に競馬を進めました。そして、最後の直線でヨカヨカをクビ差で捉え、重賞初制覇を達成します。この勝利は、森中蕃にとっても1995年のセイユウ記念以来の平地重賞タイトルだったため、関係者一同喜びを爆発させました。また、このレースのWIN5の払い戻し額は、歴史的な5億5444万6060円に達しました。

その後の桜花賞では期待に応えられず16着、函館スプリントステークスでも2番人気ながら9着と、厳しい結果が続きます。北九州記念では中団から追い上げ4着に入りますが、セントウルステークスでは11着に終わるなど、順調とは言えませんでした。

4歳（2022年）

4歳初戦となる京都[[牝馬ステークス]]では4着に終わりますが、続く鞍馬ステークスでは3番人気として出走し、見事に勝利を収めます。このレースではスタートを決め、積極的に前に出て残り200mで先頭に立つという素晴らしいレース運びが見られました。その後の函館スプリントステークス、キーンランドカップでは成績が振るわず、特に函館スプリントステークスでは10着、キーンランドカップでも8着に終わるなど、期待に応えられない結果が続きました。また、この年の10月に森中蕃氏が亡くなり、名義は森中啓子に変更されました。

5歳（2023年）

2023年のシーズンが始まり、シルクロードステークスから始動しましたが10着と振るわず、その後のレースも結果が出ませんでした。さらに、5戦目となったみちのくステークスでは16着と殿負けを喫し、これが現役最後のレースとなりました。その後、12月13日付で競走馬登録が抹消され、名義は森中啓子から關美和に変更されました。引退後は繁殖牝馬としての生活が待っています。

血統表

シゲルピンクルビーは、姉のシゲルピンクダイヤ（桜花賞2着、秋華賞3着等）との関係からもその血統の価値が高いとされています。シゲルピンクダイヤは既に実績を残しており、今後の繁殖生活においても、シゲルピンクルビーの血統が受け継がれていくことが期待されています。

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