シルク博物館

シルク博物館について



シルク博物館は、神奈川県横浜市中区山下町のシルクセンター内に位置する、絹をテーマにした博物館です。この博物館は、横浜港開港100周年を記念する事業の一環として、神奈川県知事の発案により設立されました。当初は、日本の絹製品を海外にPRし、生糸の輸出拡大を目的としていました。

歴史


1958年11月にシルクセンターが部分開館し、1959年3月12日に全面開館とともにシルク博物館もオープンしました。設立準備委員会には、内山知事のほか、東京国立博物館や神奈川県立近代美術館の専門家も参加しました。開館当初、豪華客船の乗客に人気があった京都や奈良などと比べ、横浜の外国人観光客は減少傾向にありましたが、1969年には開館10周年を記念してリニューアルが行われました。この際、自然科学系の展示が拡充され、安田周三郎による「絹と乙女」像が入口前に設置され、周囲には桑が植えられました。

1970年からは、公募展「全国染織作品展」が開催されています。1971年には、博物館法に基づく「博物館相当施設」に指定され、1973年には「登録博物館」となりました。1999年には、開館40周年を記念して大幅なリニューアルが行われ、2012年には、オリジナルキャラクター「まゆるん」が登場しました。2017年には、来館者数が200万人を達成しました。

展示内容


シルク博物館は、シルクセンターの2階と3階に展示スペースがあります。2階前半の「ふしぎファーム」コーナーでは、養蚕や紡績、染織に関する展示がされており、通年でカイコの飼育も行っています。ここでは、糸繰りや機織りの体験も可能です。2階後半の「しらべライブラリ」コーナーでは、横浜港と生糸貿易の関わり、日常生活における絹の利用、そして絹の最新技術に関する展示がされています。3階の「シルクのあゆみ」コーナーでは、日本および世界各地の絹を使った時代風俗衣装や民族衣装が展示されています。

博物館では、常設展の他に、春と秋には特別展が開催され、夏休みには子供向けのカイコ教室も開催されています。2階のミュージアムショップでは、横浜スカーフなどの絹製品や、カイコをモチーフにしたお菓子なども販売されています。

開館時間と休館日


開館時間は午前9時30分から午後5時まで（入館は午後4時30分まで）です。休館日は月曜日（祝日の場合は翌日）と年末年始です。

交通情報


シルク博物館は、神奈川県横浜市中区山下町1番地のシルクセンター2階にあります。


関連情報


シルク博物館は、絹と養蚕をテーマにした他の博物館とも関連があります。


外部リンク




この博物館では、絹の歴史や文化に触れるだけでなく、実際に養蚕や機織りの体験を通じて、絹製品がどのように作られるかを学ぶことができます。横浜を訪れた際には、ぜひシルク博物館に足を運んでみてください。

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