チボデー・クロケット

チボデー・クロケット：アメリカンドリームを体現するガンダムファイター

チボデー・クロケットは、アニメ『機動武闘伝Gガンダム』に登場する、ネオアメリカ代表のガンダムファイターです。声優は大塚芳忠が担当し、少年時代は松井摩味が演じました。彼は、ボクシングコロニーチャンピオンからシャッフル同盟の一員となる、熱血漢あふれるキャラクターです。

人物像

国籍: ネオアメリカ
出身地: 地球・ニューヨーク・ダウンタウン・ブロンクス
年齢: 20歳
生年月日: F.C.39年6月7日
星座: 双子座
身長: 192cm
体重: 87kg
血液型: O型
得意技: ボクシング、拳銃の早撃ち
趣味: 酒、ギャンブル、アメリカンフットボール

初登場は第2話。100戦100勝のボクシングコロニーチャンピオンであり、後にシャッフル同盟のクイーン・ザ・スペードの称号を受け継ぎます。彼のファイティングスーツは、胸部に星条旗をモチーフにした星のマークが特徴的な紺色の生地で構成されています。

幼少期、母親とコロニーへ向かう途中のサーカスで、ピエロのテロリストに襲撃され人質に。その際、母親と離れ離れになったことがトラウマとなり、ピエロに対して強い恐怖心（道化恐怖症）を抱えています。このトラウマは、ジェスターガンダム戦で一時的に彼を苦しめることになります。

孤児となった後は、盗みや喧嘩に明け暮れる日々を送っていましたが、そこでストリートファイトの才能を開花させます。その後、ネオアメリカの関係者に格闘の素質を見出され、夢にまで見たコロニーへ。ボクシングコロニーチャンピオンとして頂点に立ち、ガンダムファイトに参戦することになります。

地球に戻ってきたのは、ネオアメリカ代表として第13回ガンダムファイトに出場するためだけでなく、地球とコロニーのボクシング統一決定戦のためでもありました。どん底から己の力で頂点に上り詰めた彼は、まさにアメリカンドリームの体現者。荒廃した地球では嫌われるはずのガンダムファイターでありながら、ダウンタウンの住人からは英雄のように慕われています。

また、ネオジャパン代表のドモン・カッシュに一度敗北したことをきっかけに彼をライバルと定め、己を高めていきます。

チボデーはボクサーであるため、ファイトスタイルは拳が中心です。生身でも拳から衝撃波を放つことができます。

性格は、陽気なアメリカンという言葉がぴったりなナイスガイ。喜怒哀楽の表現が豊かで、愛国心も強く、仲間を英語圏の名称で呼ぶこともあります。夢を追うときの気迫は凄まじく、ネオフランス代表のジョルジュ・ド・サンドの礼儀を重んじるやり方を嫌いながらも、心の奥底では彼を認め、共闘することも。

漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』では、神を信奉する一面も描かれており、ドモンに敗れて再起する際には神に感謝していました。

劇中での活躍

ネオアメリカのガンダムファイター代表として、ガンダムファイトに参加するためにニューヨークに凱旋帰国。
地球とコロニーのボクシング統一決定戦に出場しますが、地球のチャンピオン・カルメラに扮したドモンに乱入され、ダウンを奪われた上に挑戦状を叩きつけられます。

しかし、チボデーを利用しようとする国防総省のショーン・ダグラスの一派が、ドモンを密かに始末しようと画策。レイン・ミカムラの言葉でその企みに気づいたチボデーは、「ネオアメリカの恥」として彼らを撃退します。

その後、ドモンの操るシャイニングガンダムとの戦いで右腕を破壊され敗北しますが、市民の熱い声援とドモンの言葉に再び戦う心を燃やし、ライバルとしてドモンを意識するようになります。

ネオメキシコでは、ネオメキシコのガンダムファイト委員長ゴンザレスに逃亡中のファイター、チコ・ロドリゲスのファイトを依頼されます。しかし、これはゴンザレスがチコを捕らえるための罠でした。それを知ったチボデーはマックスターを駆って追撃していたモビルスーツ・ペスカトーレを撃破。チコを逃したドモンの計略に気づきながらも、あえて秘密とします。

新宿では、東方不敗マスター・アジアの罠により、DG細胞に感染。サイ・サイシー、ジョルジュ、アルゴと共にドモンを襲撃しますが、クイーン・ザ・スペードに助けられ、シャッフルの紋章を受け継ぎシャッフル同盟の一員となります。

DG細胞への恐怖から精神的に不安定になりますが、チボデーギャルズの協力とギアナ高地でのドモンとのファイトを経て立ち直ります。

ギアナ高地で修行を続け、決勝大会3日前には他のシャッフル同盟と共にデビルガンダム軍団に包囲されますが、ジョルジュと協力して包囲網を突破。

決勝リーグ戦では、ドモンにネオネパール代表のキラル・メキレルについてのアドバイスを送るなど、情報通な一面を見せます。

ネオポルトガル代表のロマリオ・モニーニが操るジェスターガンダム戦では、自身のトラウマを突かれて苦戦しますが、レインのケアとチボデーギャルズの激励によりトラウマを克服し勝利します。

決勝リーグ終盤、ドモンのゴッドガンダムとの対戦では、ギアナ高地で編み出した新必殺技「豪熱マシンガンパンチ」で挑みますが、ゴッドガンダムの分身殺法「ゴッドシャドー」によって破られ、爆熱ゴッドフィンガーを受け敗北。しかし、ドモンに再びライバルと認められ、共にデビルガンダムと戦う決意を固めます。

ランタオ島での最終バトルロイヤルでは、ジョルジュのガンダムローズと交戦中にデビルガンダムが出現。ドモンを先に行かせ、自身はジョルジュと共にデビルガンダム四天王のグランドガンダムと戦います。

グランドガンダムの圧倒的な火力と防御力の前にギガンティックマグナムの残弾が一発となり、至近距離からコックピットを撃ち抜く作戦に出るも失敗。踏み潰されそうになるも、ジョルジュの機転と決死の行動によりグランドガンダムを撃破。

後にデビルガンダムコロニーが出現した際には、足を引っ張る場面もありましたが、シャッフル同盟として最後まで戦い抜きました。

ガンダムファイト歴

サバイバルイレブン
○ スカッドガンダム
× シャイニングガンダム
○ テムジンガンダム
決勝大会
○ ゼブラガンダム
○ ジェスターガンダム
× ゴッドガンダム
× ガンダムシュピーゲル
バトルロイヤル
ガンダムローズと交戦後、グランドガンダムと相討ちで失格

チボデー・ギャルズ

チボデーを常に支える4人の女性たち。全員17歳で、ニューヨーク・ダウンタウン出身。

チボデーと出会うまではすさんだ生活を送っていましたが、彼にクルーとして誘われて行動を共にします。チボデーを心から慕っており、彼のためならどんなことでもすると考えています。

合言葉は「いつでもどんな時でも、彼のために何かしなくちゃ」。

シャリー・レーン: 赤毛のギャルズのリーダー格。
バニー・ビギンズ: 眼鏡をかけた茶髪の女性。
キャス・ロナリー: やや褐色めいた肌の黒髪の女性。
ジャネット・スミス: ブロンドヘアーの女性。

主な搭乗機

GF13-006NA ガンダムマックスター

テーマソング

チャンピオン・チボデー
作詞 - 浅田有理、作曲・編曲 - 岸村正実、歌 - 大塚芳忠

その他

CDドラマ「世界高達骨牌拳」では、ドモンたちと映画を見に行き、ジョルジュのロンドンブーツでの背丈をごまかしていることを指摘。
総監督の今川泰宏は、チボデーを「自分にはないカッコよさへのコンプレックスを投影したキャラクター」と述べています。

チボデー・クロケットは、その熱い生き様と人間味あふれるキャラクターで、多くのファンを魅了し続けています。

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