ニクシッチ

ニクシッチ：モンテネグロの主要都市

ニクシッチ（Никшић / Nikšić）は、モンテネグロに位置する都市で、北緯42.78度、東経18.94度に位置しています。ポドゴリツァに次ぐモンテネグロ第2の都市であり、産業、文化、教育の重要な拠点となっています。

人口と行政

2003年の国勢調査によると、ニクシッチの町の人口は58,212人です。ニクシッチ自治体全体の人口は75,282人で、これはモンテネグロ最大の自治体です（ポドゴリツァは2つの自治体で構成）。自治体はジュパと呼ばれる肥沃な平地を含みます。

人口の推移は以下の通りです。

1981年3月3日 - 50,399人
1991年3月3日 - 56,141人
2003年11月1日 - 58,212人

1991年の民族構成は以下の通りです。

モンテネグロ人 - 88.17%
セルビア人 - 5.71%
ムスリム人 - 2.03%
ロマ - 1.07%

文化と歴史

ニクシッチは4世紀にゴート族によって築かれ、当初はアナガストゥム（Anagastum）、後にオンゴシュト（Onogošt）と呼ばれました。町の遺構は、歴史的・文化的遺産として残されています。イリュリア時代や古代ローマ時代の遺産も多く、出土品は地元の博物館や書庫に収蔵されています。文化センター、劇場、ザフムリェ公共施設などの文化施設も充実しています。ニクシッチ・テレビ、ニクシッチ・ラジオなどのメディアも拠点を置いています。

教育

ニクシッチには、40の教育施設があります。内訳は、11の保育所、25の小学校（うち1つは初等音楽学校）、4の高等学校、そして高等教育機関として哲学学校があります。

哲学学校は、モンテネグロにおける高等教育の伝統を受け継いでおり、1947年に設立されたツェティニェ専修学校を起源としています。教育と科学を複合した学士教育、専門家・修士課程教育、博士課程教育を提供しています。

経済

ニクシッチは、ポドゴリツァと並ぶモンテネグロ最大の産業地帯です。製鉄所、ボーキサイト鉱山、醸造所などの産業が集積しています。ユーゴスラビア崩壊後の経済混乱で打撃を受けましたが、その後回復に向かっています。民営化は部分的完了または、まだ中途です。製造業の雇用は減少し、第三次産業の比率が高まっています。

交通

ニクシッチの主要道路は、ポドゴリツァとを結ぶE762です。これは55キロメートルの比較的新しい2車線道路です。ボスニア・ヘルツェゴビナへの交通路の拠点でもあり、フォチャやトレビニェへと続いています。トレビニェへの道からは、コトル湾のリサンへ続く道があり、モンテネグロ沿岸部への最短ルートとなっています。また、シャヴニクを経由してジャブリャクへ続く道路もあります。

ニクシッチとポドゴリツァは鉄道でも結ばれています。鉄道は主にニクシッチ産のボーキサイトをポドゴリツァ・アルミニウム工場へ輸送するために利用されています。鉄道は補修と電化が進められており、旅客輸送も再開される予定です。

最寄りの空港はポドゴリツァ空港で、ニクシッチから70キロメートルに位置しています。ベオグラード、ブダペスト、チューリッヒなど、ヨーロッパ各地への便が就航しています。

著名な出身者

ミロ・ジュカノヴィッチ - 政治家
ジヴコ・ニコリッチ - 映画監督
ゼリコ・ペトロビッチ - サッカー選手
ミルコ・ヴチニッチ - サッカー選手

外部リンク

Official site
* Faculty of Philosophy

もう一度検索